フィンカフリッチマン社は、海抜680mのアンデス山脈の麓に位置し、アルゼンチンのワイン生産地で最も有名なメンドーサ地方に本拠を置くワイナリーです。メンドーサは、アルゼンチンワイン全体の70％を産出し、ボトルワインの90％を生産している銘醸地。わざわざアンデスから肥沃な土を牛車で運び、盛り土をしてつくった同社のぶどう畑は、水はけが良く、アンデス山脈のミネラル分を豊富に含んだ土壌となっており、灌漑用水もアンデスの雪解け水を使っています。まさに全てが「アンデス」の自然の恵みにより育まれているのです。これらの恵まれた環境により、ぶどうはほぼ有機無農薬で栽培されています。

「フィンカ」とは、土地、領土の意味で、ワイン界では「フランスのシャトーのように、 ぶどう畑の真ん中に醸造所があるワイナリー」のこと。ぶどう畑と醸造所が遠く離れて いることが多いアルゼンチンの中では珍しい形態で、その“シャトー”という意味の「フ ィンカ」に、創設者の「フリッチマン」の名をつけて社名としています。

同社の技術者は「世界のトップ・クオリティを目指す」を合言葉に、世界中の著名なワ イナリーでの研修・セミナーへの参加を通じ、常に品質向上に努めています。フランス・ ボルドーのグランクリュ第１級の名門「シャトー　ラフィット・ロートシルト」の統括デ ィレクターを醸造コンサルタントに迎え、大幅な品質向上を成し遂げました。また経営 面でも、ポルトガル最大のワイン会社であるソグラペ社の傘下に入り、その潤沢な資金 を元にぶどう畑や醸造設備の充実をはかっています。

醸造所を取り囲む自社畑は２５０haあり、ここの葡萄樹は害虫であるフィロキセラに 冒されていません。ほぼ有機無農薬に近い栽培法で育てられた自根のカベルネ・ソーヴ ィニヨン種、マルベック種、シャルドネ種からは極めて凝縮味豊かなワインが生まれま す。こうして素朴な味わいが主流であった従来のアルゼンチンワインの中にあっていち 早く広く国際的に通用するワイン作りを実現、今日の極めてクリーンで洗練した味わい を生み出す事に成功しました。

フィンカ フリッチマン エステート・レゼルバ マルベック 2014年 フィンカ・フリッチマン

マロラクティック発酵後、70％はフレンチオーク樽、30％はアメリカンオーク樽でて6ヶ月熟成後、ボトルで3ヶ月熟成させたフルボディ赤ワイン！マルベックらしい深紅色、オーク樽の香りと共にスミレやチェリーなどのアロマ。ブラックチェリーや熟したプラム等を感じる濃厚な味わい。柔らかいタンニンとエレガントで華やかで凝縮感がある複雑なフィニッシュが素晴らしい赤ワイン。