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現醸造家マルタ氏の祖父は彼の生まれ育った故郷、ドウロ地方を愛していました。彼は、人生すべてをドウロ地方に捧げ、数年間の間に数ヘクタールの畑とワインセラーをいくつか立ち上げました。畑とワインセラーはブランド、そして最新機器やテクニックとともに近代化されていきました。 彼の孫娘であるマルタが醸造責任者になってからも積極的に新しい技術を取り入れるスタイルに変わりはなく、近年、このワイン生産者はドウロ地方においてもっとも大きく、そして成功した家族経営企業として知られています。  皆さまご存知、ドウロ・ポート地区は1756年、世界初の原産統制名称産地となりました。日本ではまだまだ日常的に飲まれることは少ないですが、世界屈指の銘醸地としてとても世界的評価の高い土地です。ドウロ地区は急斜面の土地であるため機械での収穫ができず、必然的に手作業での畑の手入れ、手摘みとなります。 またまんべんなく太陽の日が花崗岩や片岩の土壌からなる畑にいきわたるため、完熟したミネラリティ溢れるブドウが出来上がります。これがドウロにおいてワインの品質を高める要因の一つとなっています。 現在、数々の有名ワイン誌でもポルトガルワインに対して賞賛の声を送っており、その証拠に「ポルトガルはワインに関しておそらく今日地球上で最もエキサイティングな場所」(ワインスペクテーター誌)という声や、ジャンシス・ロビンソンの1999年～2012年の赤ワイン平均スコアは全世界中、ポルトガルが一番高い国であったりと、その実力はすでに証明されています。現在では地質の研究や醸造設備の近代化がすすみ、改めてドウロという特別な土地で造られるワインのもつポテンシャルに生産者が注目し、ワイナリーの数も増加しています。	フィロコ ドウロ ティント 2014年 キンタ・ド・フィロコ 銘醸地ドウロ産。カシスやスミレの香り。味わいは熟したブルーベリーやコーヒー、ほのかなスパイス感にしっかりとした酸、柔らかなタンニンとのバランスが心地よい赤ワインです。