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ヘルマさんはオーストリアでワイン作りを始めた女性醸造家の一人。現在は娘のマーリーさんと共に親子2代でワイン作りをしています。畑からは世界遺産に認定されている歴史的な大修道院シュティフト・ゲットヴァイクを見ることができます。 ヴァッハウ渓谷随一の交易都市としてワイン産業の拠点としての歴史を誇り、またブルゴーニュのボーヌと姉妹都市のクレムスタール。この歴史あるクレムスタールの魅力はなんといっても、その独特の地勢にあり葡萄栽培地域の土壌は大きく3つに分けることができます。まずはヴァッハウに隣接するドナウ川北岸の西側の原成岩土壌からはミネラル感溢れるワインを、また北岸の東側は石灰を多く含むピュアで深いレス土壌からはトロピカルな風味に溢れる膨らみのあるワインが、そしドナウ川の南岸、パノニア平原に向かって開かれた緩斜面では原成岩の底岩にレス、砂、小石、ロームなどさまざまな表土の組合わせがあり酸とミネラルと果実味のバランス抜群な優しい味わいのワインが作られています。 ミュラー・グロースマンはドナウ川南岸の世界遺産にも登録されている歴史的なゲットヴァイク修道院に程近い場所にあります。創業は1945年。ワイナリー創設者のオット・グロースマンが1947年にワインをファーストリリース。その後、創設者のオット・グロースマンからブドウ畑でワイン作りのノウハウを学んだ娘のヘルマ・ミュラー・グロースマンが1986年にワイナリーを引き継ぎました。現在はクレムスタールに10haを所有し土地の味わいを引き出すワイン作りを行っています。	ミュラー・グロースマン グリューナー・フェルトリーナー グロッサーサッツ 2013年 土壌はレス。葡萄はすべて手摘み。自然酵母を使用しステンレスタンクで14日間の発酵。新鮮な洋ナシやリンゴの爽やかな香りに白コショウのスパイシーな香り。ピンと張り詰めた酸と果実味とのバランスの良さを兼ね備えたワインです。