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バロッサ・ヴァレーは、南オーストラリア州のみならず、オーストラリア全土で最も有名なワイン産地です。1847年まで遡る長い歴史を持ち、シレジア（ドイツ）の影響を色濃く受けています。ワイン産業における重要な位置付けだけでなく、樹齢100年以上のブドウの木や歴史的なワイナリーなど計り知れない価値を誇っています。 起伏に富んだバロッサ・ヴァレーは、世界的に有名なカリフォルニアのナパ・ヴァレーのようにわかりやすい所もありますが、他は山と谷が複雑に交差しており、初めて訪れる者を魅了すると共に迷わせてしまうことがあります。ブドウ園の立地場所、傾斜、方角は、個々に大きく異なります。 産地の気候は、非常に温暖と分類されていますが、実際には、低地の気温はやや温暖、標高の高い所は比較的冷涼です。マーガレット・リバー（Margaret River）とほぼ同じ積算温度と熟成期の平均気温となっています。ただし、昼夜の気温差が激しく、最高気温は高め、日照時間は長く、降雨量が少なく、湿度が低くなっています。これらの気象条件によって、フルボディの赤ワイン、上質の酒精強化ワイン、そして全般的にしっかりとした構造の白ワインができる、最高の環境が整っています。 土壌は大きく分けて2種類あり、1つは茶色の壌土砂土や埴壌土、もう1つはより砂状の茶褐色から濃い灰色と茶色の土壌です。両方とも、特に後者の肥沃度は低く、深くなるにつれ酸度が増します。伝統的なワイン栽培手法（木の剪定、灌漑なし）により、少量の上質のブドウが生産されています。 バロッサ・ヴァレーで獲れたぶどうは、品質によってランク付けされます。E＆Eは厳選された最高品質のぶどうから造られています。協同組合のぶどう生産者たちは常にE＆Eランクのぶどう造りを目指しています。E＆E Black Perrper Shirazはワインスペクテーター誌で9年連続90ポイントを獲得しています。 バロッサ・ヴァレーS.A.についてヒュー・ジョンソン氏は、「オーストラリアで最も重要なワイナリーが集中している地域。様々な産地のブドウを用いて多様なワインを産する。相当古い葡萄の木からのシラーズ、ムールヴェードル、グルナッシュがここの特産！」

バロッサ・ヴァレー・エステート E＆E “ブラック・ペッパー” スパークリング・シラーズ 2004年 バロッサ・ヴァレーは樹齢60年に達するものも多く、その収量は少なく小さな果実で、凝縮感があり、また、この地の気候風土を反映したものとなっています。毎年わずかな数量しかつくられない、このE＆Eスパークリング・シラーズは、この選び抜かれたぶどうの樹から収穫した果実を用いてつくられています。 色味が紫がかった、深く鮮やかな赤色で、チェリーや熟したプラム、チョコレートのアロマが、オークのスパイシーな香りや様々な果実の芳香とともに感じられます。 味わいは濃厚で、スパイシーなフィニッシュ。クリーミーで生き生きとした風味と程よいタンニン、果実の甘さがオークと調和し口いっぱいに広がります。 冬の雨に暖かな春。暑い夏と穏やかな秋でした。素晴らしい塾生とタンニンを併せ持つ果実ができました。果実本来の味を生かすために、人の介入は最小限に抑えて作り上げました。ワイン造りの最良の地域から、素晴らしいスパークリング・シラーズをお届けします。（ワインメーカーのコメント）