ニュートン シングルヴィンヤード スプリングマウンテン・ディストリクト カベルネ・ソーヴィニヨン 2014年

香り高い乾燥ハーブ、湿った粘土、桑の実、スミレ、ボイセンベリー、アスファルトを想わせるフレーバーが一体となった野生味と複雑さ。口に含むと落ち着いた力強さと複雑な風味が広がります。活力に溢れ、深い色合いのブラックカラントの果実、モカコーヒー、そして煙草のニュアンスを感じさせるしっかりとしたボディ。真骨頂は上質なタンニンの荒削りな感触と絶妙に調和したリッチなテクスチャー、さらに旨みを感じさせる驚くほど長く力強いフィニッシュです。

カベルネ・ソーヴィニヨン97％、カベルネ・フラン2％、マルベック1％

ニュートン家がスプリング・マウンテンの土地を手に入れたのは 1977年。一家は間もなく、山々と深い森を抱く560エーカー（約 2.3平方キロメートル）の土地に、120 エーカー（約0.5平方キロメートル）のブドウ畑を拓き、ワイン醸造所を整備しました。今日この畑は、ボルドーの赤ワイン用のブドウ品種に特化した古い樹齢の区画に加え、大規模な植え替えプログラムとの組み合わせでしっかりとしたブドウの木が育まれ、ワインの可能性を秘めた宝の山となっています。畑は標高500?1,600フィート（152?488 メートル）に位置し、堆積土と火山土が複雑に入り組んだ地層は、多様性に富み、適度に肥沃で水はけもよく、カベルネソーヴィニヨンの育成に理想的な土壌となっています。この土地が育むワインの典型的な持ち味は、リッチなテクスチャーと幾層もの味わいを引き立てる、強烈なアロマと重厚な複雑さです。

2012年にカリフォルニアの広範囲で発生した干ばつの影響はその後も続き、2014年の降雨量は例年の50％を下回り、ブドウの生育期間の積算温度が平均を上回った収穫期を迎えました。温暖で乾いた気象条件は優れた品質のブドウを育み、例年以上の収穫量にも恵まれて、全ての品種に渡って傑出した可能性を秘めた2014年のヴィンテージが誕生しました。