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1996年設立。ハリウッドで特殊効果の監督を務めていた現オーナー、マーティン・マリヴォワ氏（写真右）と共同経営者であるモイア・サガンスキィ氏が世界中のワイン産地を旅し、10年以上の月日をかけて自身が最も愛するブルゴーニュ品種の栽培に適した産地を探しました。そして選んだのがカナダで最も素晴らしいテロワールが存在するとされるナイアガラ・ペニンシュラのビームス・ヴィル地区。土壌やロケーション、水はけなど細かな分析の結果、ミクロクリマが存在する最高の区画でのブドウ栽培を開始しました。 ワイナリーでは自然と環境に優しい農法として米国オレゴン州のサステーナブル農法“Live　INC”を実践。醸造施設も重力を利用した設備を整えブドウにストレスを与えず醸造を行います。ワイナリー設立以来、マーティン氏は積極的にナイアガラワイン産業の発展に取り組んできました。同氏の実践的で革新的なワイン造りは、新しい栽培技術の開発や技術の向上に繋がり、ナイアガラが世界レベルのワインを産み出す生産地として世界的にも認知される立役者の一人となりました。 蔵では栽培や生産は、“Alive＝生きている”というコンセプトから影響を受けて行っています。それは、人間（生産者）がワインは生き物であるブドウからできていることを尊重して初めてワインは自身で成長するという考え方に基づきワイン造りを行います。 蔵では冷涼な気候とブルゴーニュを彷彿させる見事な果実味とアロマ、酸を産み出す産地の特徴を生かし、シャルドネやピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、ガメイ、ピノ・ノワールを栽培の栽培を最初に始め、現在ではボルドー品種を含め様々な品種を栽培、醸造しています。 ナイアガラ・ペニンシュラとして良く知られるカナダの大湖南方地域は、オンタリオ湖からエリー湖を分断しています。 ペニンシュラという名は、4億5000万年前に地球地殻に低地をつくった熱帯海水の浸食からできたごつごつしたナイアガラ・エスカープメント（断層）に由来しています。 氷河やその他の堆積物によって部分的に埋まっているくぼみは、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖を抱きかかえるように位置しており、ナイアガラ断崖北端と、オンタリオ湖南端に挟まれたほんの一部分の土地は、今ではカナダでも稀なワイン生産地域となっています。 1900年代のカナダのブドウ栽培、ワイン醸造はあまりにも未熟であると広く認識されていました。確かに、国外での評価はほとんど存在しません。しかし一方で、『カナダワイン産業が何代にもわたり発展してきた』という事実もまたほとんど知られていません。
ギルティー・メン ホワイト 2013年 多くの要望があるにも関わらず、ブルゴーニュ品種にこだわりボルドー品種の可能性から目を背けていた醸造家チームやオーナー。普通ではない、このブレンドを生み出して初めてその可能性の高さに気づいたことから自分たちは「罪な男」だったと。そんな裏話がブランド名には秘められています。 熟したトロピカルフルーツや柑橘類のアロマ。凝縮したミカンやパイナップルのフレーバーが綺麗な酸とともに長く残ります。