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1999年のファースト・ヴィンテージ以来、醸造家ブルース・ジャック氏のブドウ栽培に対する独自の考え方、革新的かつ画期的なスタイルで成功を続けています。ジャック氏は、南アフリカの重要な新世代ワインメーカーのひとりで、ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに二度も選ばれるなど実力が高く評価されています。 現在、ウェスタンケープ全域にヴィンヤードを所有し、ブドウは全て手摘みで収穫され、数々の受賞歴を誇るプレミアムワインを生産しています。 ドラゴンツリーのブレンドの特徴は、ピノタージュにあります。ピノタージュは南アフリカ独自の品種で、ピノ・ノワールとサンソー(元はエルミタージュと呼ばれていた品種だったので、ピノタージュと命名)をかけ合わせたものです。ピノタージュを少し加えることで、味わいとストラクチャに素晴らしい複雑さをワインに与えます。このドラゴンツリーでは、主にカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーズをブレンドしています。 ヴィンヤードでは、特定の区画でそれぞれ包括的な適した方法で、ヘクタールごとの収穫量のバランスと密度を考えた栽培を行っています。これには、細心の注意を要します。 ブドウは、果実へのダメージを軽減するために早朝に手摘みで収穫され、小さな木箱(最大17kg)に入れられます。冷凍室で0 度以下の状態で一晩おいた後、作業を開始します。除梗作業は、私たちが考案した独自の機械で最大限に丁寧に行われます。この機械は、手作業と同じくらい丁寧で、かつ作業時間を短縮することができます。ブドウはもう一度選定された後、特別に作られたオープン・トップの発酵槽に移されます。ブドウは摘み取られてから、ポンプなど一切使わずに常に重力を利用して作業がすすめられます。発酵槽に一度入ると、手作業によるパンチングダウンを毎日行います。一方で最大1 週間ほどのコールドソークも行われます。アルコール発酵前に行うことで、長く続くタンニンや安定した色味がえられます。このようにして、なめらかさ、やわらかさ、長い余韻をもつワインが生まれるのです。発酵が始まると、タンク内は毎日4 時間毎に手作業で撹拌されます。 ワインは、ブレンド前に必ず最大で24 カ月間樽へと移されます。ドラゴンツリーは辛口カレーなどと合わせても美味しく頂けますが、ワイン単体でも十分お楽しみいただけます。	フラッグストーン ドラゴンツリー カベルネ・ソーヴィニヨン シラーズ ピノタージュ 2008年 このワインは、100 年以上前ケープタウンのポート・キャプテンに贈られた「ドラゴンツリー」からきています。ウォーターフロントに植樹されたドラゴンツリーは、150 年も生きたそうです。ある伝説によると、瀕死のドラゴンが海に飛び降りた際、ドラゴンの血が飛び散った場所だけにドラゴンツリーが生えてきたとのことです。 温かみのある濃厚なルビーレッドのワインで、素晴らしい複雑なアロマが感じられます。混ざり合う濃厚な黒系果実やシガーボックス、ミントのようなアロマが、まとまりのあるオークとともに感じられます。ほのかに感じられる甘さとスパイシーさが、ワインに奥行きを与えています。このワインは味わいのバランスがよく、新鮮味ときりっとした酸味が感じられます。果実味が口中で広がり、後味には長い余韻がお楽しみいただけます。 肉料理ならなんでも合います！牛肉のたたきにチンゲン菜を添えたものに、ゴマのドレッシングをかけたものやアジア風ラム肉のカツレツなど、アジアン料理とも大変相性の良いワインです。