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1895年創業以来、スコッチモルトウイスキーのリーディングカンパニーであり続ける老舗のゴードン＆マクファイル（以下GM）社。 GM社と言えば、歴史あるシングルモルトの先駆け的存在、膨大な古酒のストックでしょう。その中でも、GM社の看板となっている蒸留所銘柄は、マッカランを筆頭に、グレングラント、ストラスアイラ、モートラック、リンクウッドといずれも超メジャー級・銘酒ばかりです。 GM社は、1895年に創業された最も歴史の古い老舗の一つであり、また現在世界で最も知名度の高いボトラー。高級デリカテッセンに端を発した同社は、当時からグレンリベットやストラスアイラ、マッカラン、ロングモーン、リンクウッド、モートラックなどの有名な蒸留所と深い関係にありました。また、自社で用意した樽に原酒を詰めてもらって独自の熟成を図る、という独立瓶詰業者のパイオニアとしての一面も持ち合わせています。 数々のボトラーからさまざまな商品が輸入されている中、現在のゴードン＆マクファイル社はその安定した高い品質に絶大な信頼が寄せられています。無名蒸留所や既に閉鎖されたもの、更にはオフィシャルにリリースされていないアイテムまで、幅広いラインアップは圧巻です。また、特筆すべきは古酒の品ぞろえの豊富さです。厳選した樽を長く熟成させることに尽力した結果、第二次世界大戦下における蒸留制限によって非常に稀少となったビンテージの商品までもが、オンリストされています。 GM社は膨大なストックを保有し、様々な蒸留所のアイテムを独自にボトリングしていますが、特にマッカラン蒸留所との深い関係は広く知られており、蒸留所がGM社から原酒の買戻しを行うほど、その熟成に関して絶大な信頼を寄せています。言い換えてみれば、オフィシャルとしてリリースされてもおかしくない、蒸留所のハウススタイルに忠実なボトリングがあるからです。 クライヌリッシュは1819年に創業した、滑らかでコクのある、深い味わいと長い余韻が味わえるハイランド地方のベスト・モルトの呼び声が高いモルトです。1967年に老朽化した蒸留所の隣に、近代的で大きな蒸留所を建設し、初留・再留釜を合わせて6基の大きな蒸留器がすえられました。古い方の蒸留所は『ブローラ』と改名され、クライネリッシュとは一線を画しボトリングされ、モルト通の間では人気のモルトでしたが、1983年に操業を停止し、閉鎖が決まったそうです。今でもインディペンデント・ボトラーからリリースされることはありますが、年々熟成年数が古くなっていくことは否めず、ますます入手が困難になっていきそうです。	ゴードン＆マクファイル “エクスクルーシヴ” クライヌリッシュ 1984年 53.6％ 700ml 全生産量220本の限定品！世界屈指の豊富な樽在庫を持つ、GM社の魅力をさらに幅広い方へというコンセプトから、枯渇していくオールドヴィンテージではなく、厳選された最高の状態の原酒をスペシャルバージョンとしてリリースするエクスクルーシヴラベルシリーズ。 エクスクルーシヴシリーズは2011年初めにはじめ販売され、大好評だったシリーズですが、今回をでこのラベルは終了となります。最後のモルトは、その実力から支持が非常に高いクライヌリッシュ。偶然にもファーストリリースと同じ銘柄。最終リリースとしてふさわしい、前作達とは格が違う長熟品。1970年代にみられるようなクリーミーさがあるクラヌリッシュ。