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シングルモルトを熟知したロンドンのプロバーテンダーは「ハイランド パーク」を“スモーク＆ハニー”と評します。“スモーク”とは、メインランド島の大地から採れる、ここにしかない貴重なピート（泥炭）からもたらされるもの。地中で8000年から16000年余りの歳月を経たピートは、原料の大麦を乾燥する際に焚かれ、独特なスモーキーフレーバーを麦に付着させます。また“ハニー”とは、十分な熟成が生む上質なコニャックのような甘さ。この両者こそが「ハイランド パーク」の最大の魅力なのです。 「ハイランド パーク」はフロアモルティングという手間のかかる手法で製麦を行っている数少ない蒸溜所のひとつです。このモルティング手法は水分を含んだ大麦をコンクリートの床に広げ、およそ4時間おきに職人が木製のスコップを振るい均一の発芽を促すよう攪拌するもので、6日～７日にわたり繰り返されます。麦芽の製造を外部工場に委託する蒸溜所が増えるなか、「ハイランド パーク」では、この伝統的なフロアモルティングにこだわり続け、現在でも約20％の麦芽を自社生産しています。 ハイランド パーク」の個性を担う重要な鍵となっているのが、メインランド島でしか採掘できない貴重なピートです。ピートとはヘザーやシダ類が堆積してできた泥炭、草炭のことで、麦芽に燻香をつけるため乾燥の際に焚き込まれるもの。「ハイランド パーク」では、フォギー（約8000年）、ヤフィー（約12000年）、モス（約16000年）の3層を、スキャパ湾を見下ろす専用の採掘場から切り出し、それぞれをミックスして麦芽の乾燥の際に使用しています。この独自のピートは、スモーキー、ピーティで有名なアイラ島のピートに比べて、遙かにもろく、まだ若い印象を受けますが、「ハイランド パーク」に他とは一線を画す独特な個性を生み出しています。	ハイランドパーク フレイヤ 15年 51.2％ 700ml ヴァルハラ・コレクション 「フレイヤ（FREYA）」は紅一点、唯一の女神となる。見事な美貌で名高いフレイヤは、人類の守護者であり、魂は生まれ変わりを求め、彼女の許を訪れるという。心細やかな助言者という一面を持ちながら、誰も抗うことのできない情熱的で勇敢な戦士という一面も兼ね備えている。ハイランドパーク“フレイヤ”は、女神の魅力と力強さにインスピレーションを受け、芳醇で多彩な魅力にあふれ、長く魅惑的なフィニッシュを持つシングルモルト・ウイスキー。 アーモンドとマダガスカル・バニラが、まるでオーロラのように遠くからほのかにゆらめく。ホワイトチョコレートの後に砂糖漬けのチェリーが続き、マンゴーとメロンの鮮烈な香りの波が、バニラソーダの雲に乗って押し寄せる。口当たりはウイスキーの中心は宝石のごとく輝き、その脇を芳しいピートが囲む。オレンジピール、バタースコッチ、ローズペタルが、オレンジの花や生姜と共に甘い口当りを作り出し、口の中で弾けるポッピングキャンディ、レモングラス、トロピカルフルーツが、ピート・スモークの中に包み込まれています。フレイヤ自身のように美しく複雑で、しかしバランスの取れたフィニッシュは、余韻のあるスパイスとまろやかなピート・スモーク。そこに、優しい果樹園のごとく様々なフルーツ、焼いたココナツ、軽いチャーの香りが絡み合うことでまろやかな深みが生み出されます。