南西地域　AC　フロントンにて1978年まで、果樹栽培、穀物畑、酪農など、総合的な農場を運営していたピエール・スル氏は、本格的なワイン造りを行うため、次第にブドウ畑に切り替えてゆきました。

１986年より醸造機器を導入し、自社でのワイン造りをはじめます。

1988年から、奥さんのアンヌ＝マリーさんが仕事を辞め、ワインの販売や顧客対応などを手伝ってくれるようになりました。

そしてなんとわずか３年目の1989年、フロントンのコンクールで彼らのワインが金メダルを受賞したのです！

これが契機となって、世界中の多くの顧客から注文が殺到！！
今やフロントンを代表するワインとして、世界15カ国へと輸出されています。

ブドウ作りは、極力農薬を抑えた減農薬栽培です。
だから、体にも自然にも優しいワインなのです。

雑草がきれいに茂る畑は、彼らの畑仕事の丁寧さがよく表れています。

彼らが最も力を入れるブドウは「ネグレット」で、栽培面積の半分を占めます。
そしてこのワインの秘密はもう一つ、特別な土壌にあります。

南西ではとても珍しい砂利質の土壌で、ここは砂利質で水はけがよく、ミネラルも豊富で、凝縮した高品質のブドウが取れます

実はこの”クラシック” シャトー・ブイッスルの一番のお気に入りワイン!!

ネグレットという、フロントンの地場品種を50％使用して、この地方の伝統的なスタイルのワインを造ります。

5種類の葡萄を13日間かけてエッセンスを抽出し、その後発酵させます。
これを、ステンレスタンクの中で行うところが、彼らの斬新なところです。
このワインは、「フロントンワインというクラシックを、現代的な感覚で表現したもの」、として高く評価されています

紫がかったルビーの、美しい色調。
カシス、ベリー類などの小さな果実の活き活きとした香り、甘草や胡椒等のスパイスのアロマ。

さらに、スミレやボタンのフローラルな香りも感じられます。
力強くバランスの取れた味わいがあり、余韻も長く続きます。
相性がいいお料理は牛肉のグリルやローストコクのあるチーズなどです。
もちろん、南西地方の料理にはいずれもよく
　　　　　　　　　　　合います♪

紫がかったルビーの美しい色調。

香りはフレッシュで、スミレ、カシス、
甘草の、柔らかくエレガントなアロマ。

このワインはフレッシュなアロマが魅力のひとつなので、出来るだけ若いうちに飲むことをおすすめします。

肉料理やチーズ、エキゾチックなスパイスを用いた料理にもよく合います。

シャトー・ブイッスルが力を入れるブドウ品種、ネグレット。

実は、これはとても貴重なブドウで、他の地域ではほとんど栽培されることはありません。

病害に弱く、土地の影響を受けやすいという特性があるため、フロントンを始め、南西地域の一部でしか栽培できないのです。

ネグレットは、昔十字軍がキプロス島から持ち帰ったブドウといわれ、最初Mayro(=黒）と呼ばれていましたが、フロントンに定着し、次第に今の名前になりました。

このブドウはカリフォルニアのごく一部でも見つけることが出来、ピノ・セント・ジヨージと呼ばれています。

そうです、何とこのネグレットはピノ・ノワールと同じ起源をもつブドウなのです。