ボルドーの当たり年2009年。しかも作っているのがシャトー・ルパンを所有するティエンポン家ときたら、今後、この価格で飲めるかどうか・・・という代物です！

ちなみに、2009年のル・パンといえばパーカーポイントは満点の100点。

シャトー ル・パンと言えば1979年にティエンポン家がわずか2haの畑を買い取り有名にしたポムロールのシャトー。
今ではシンデレラワインの象徴とまで言われ、年間わずか8000本程しか生産されておらず、その実物を見ることすら難しい存在となってしまいました。希少なワインのため価格も20万～30万という高嶺の花的存在。そのティエンポン家が新たにサンテミリオンで始めたワイナリー！！
そんなシンデレラワインのポテンシャルを秘めたワインがこの価格は買いです！

さらに！所有する畑はあのシャトー・トロロン・モンドに隣接してる優良な区画！
シャトー オー プランテイが所有する畑はサンテミリオンのグラン・クリュ・クラッセに格付けされ、パーカー氏により5大シャトーをも軒並み凌駕した評価を得たトロロンモンドに隣接しているという最良区画!
シンデレラワインを産み出した凄腕であるジャック・ティエンポン氏は、今回のこの素晴らしいの畑購入について、「今後は気候変動の影響もありカベルネ・フランの重要性が増していくだろうと考えているからだ。」と語っています。

メルローの比率が高いポムロールに対し、サンテミリオンはカベルネフランの比率が高くなります。カベルネフランの比率が高くなることでワインはテクスチャが増し、香りもスパイシーさを増します。同じメルロー主体のワインでもポムロールとは違う個性を持ったワインになり、熱烈なファンも多いのがサンテミリオンです。

ルパンファンも納得の味わい！
2009年のシャトー・ル・パンといえばパーカーポイント100点満点のワイン！
その方向性のままこの価格でこの味わい！樽由来からのモカを思わす力づいよいニュアンス。その奥に黒系果実、クワの実、プラムのボリューム感のある広がりがあります。フランからくる、クローブのスパイシーさも感じられ、目の詰まった硬質な味わい。

ボルドーの右岸を代表するワインの名産地の一つサンテミリオン。
スペインにある巡礼地サンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼路の宿場町として、中世より栄えていた街並みを今でも残しています。町の名前はこの地に隠遁した聖エミリオに因みます。彼の従者たちがこの地のワイン造りはのちの発展に大きく貢献しました。

13世紀にはワインの品質に対し、厳しい基準を設けていたことが知られています。その結果、品質の高いワインを口にした巡礼者たちが、世界全土へとサンテミリオンのワインの品質の良さを広めていくことになったのです。

1999年にサンテミリオン地域は世界遺産に登録されました。
現在ではボルドーを代表する高級ワイン産地になっています。
主に石灰質と粘土の土壌から生まれる、そのメルロとカベルネフラン主体のワインは穏やかなタンニンの舌触りで芳醇さと「絹のような」まろやかさを持ったワインとよく表現されます。