マルゴー村の由緒あるシャトー！
”シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン”

特別に派手な存在でないため、無駄にプレミアがつくこともなく堅実な価格のワインです。

このご時世に優しい価格ですぅ～　（*＾ワ＾*）

地味ながらも、密かに輝くマルゴーの2級。コストパフォーマンスが高く、近年の躍進は目覚ましい。

1980年代はやや残念なワインでしたが、とりわけ1990年以降の品質向上には目を見張るものがあります。

【歴史】

シャトー・デュルフォール・ヴィヴァンの名前はデュルフォール・ド・デュラに由来します。南西地方の貴族で、14世紀のマルゴー村で権勢を誇りました。

1824年、ヴィコント・ド・ヴィヴァンが自分の名前を加え、デュルフォール・ヴィヴァンとしたのです。これはその栄華が絶頂であったことを物語ります。

1844年には、マルゴー村の他の全ての2級ワインより高値で取引されました。

18世紀末、アメリカ大統領を務めたトーマス・ジェファソンは、熱烈なワイン愛好家でしたが、駐仏大使の時代にボルドーワインの格付けを行い、デュルフォール・ヴィヴァンはラフィットやマルゴーに次いで第2ランクの評価を得ました。

そのすぐ後、1855年のボルドーワインの格付けが行われ、正式に2級格付けとなったのです。

1937年、デュルフォール・ヴィヴァンは、シャトー・マルゴーを所有するリュルトン家によって取得されました。1961年からリュシアン・リュルトンが当主を務め、並々ならぬ情熱でこのシャトーの保護者となり、品質向上に努めました。次に1992年にゴンザック・リュルトンが近代化を進めたのです。

【テロワール】

シャトー・デュルフォール・ヴィヴァンはマルゴー、カントナック、スーサン隣接しており、ワイン畑は石ころの多い、痩せた土地に広がっています。

※ワイン用のブドウ樹は痩せた土地を好みます。

ぶどう畑はガロンヌ川の川床から続いており、この地形の状態は258万年前から続いていおり、このテロワールはカベルネ・ソーヴィニョンの熟成に最適なのです。

結果として、ここで育ったカベルネ・ソーヴィニョンはフィネスに満ち、シルキーでタンニンもしっかりした状態になるのです。これはマルゴー村の偉大なテロワールの賜物です。

【ブドウ栽培】

シャトー・デュルフォール・ヴィヴァンにおけるブドウ栽培は、伝統的な方法により、常にブドウとテロワールのバランスを重視した方法で行われています。

剪定や枝分け、葉の摘み取りなどの手作業は、ブドウ木の成長サイクルより先取りして行われます。そうしてブドウに豊かさ、凝縮感、複雑性が備わるのです。またブドウ木の保護、環境への配慮なども忘れません。