とかく無名の蔵は辛いもの。
品質がよくてもなかなか日の目を見る事がない。
あるいは一度、批評家にこっぴどくやられてしまうと、世間は見向きもしなくなる。
品質はなんら変らないのに。
では私たち賢い消費者のあり方はどうやって
双方のおいしいところをいただくかそれですよね。
なにも知らないということは、ブラインドの試飲で最大の武器になります。
もう4年も前でしょうか、数十蔵ものワインが居並ぶ優れものワインの試飲会で、
であったのが、このベルナール・バシュレでした。
滋味なラベルのそのシャサーニュ・モンラッシェの赤と白を試してみました。
「穏やかな調和」とでもいうべきでしょうか。
ピノ・ノワールの愛らしさとシャルドネの上品さを充分備え、
赤白共に何ともうまくまとまったこのワインは
佳作というに相応しい高品質なものでした。
取引をしたくて、お値段を尋ねると、完全なる「無名価格」。
即決で入れる事になりました。
お店に出し始めると、新規でお買上げになったお客様が
なんどもリピートしてくださって、
しまいには「え?バシュレもうないの?今度はいつ?」
そんな嬉しいお問い合わせをいただくことになりました。
最初は知名度のある蔵のものをずっとお買い求めだったのに、
いつしかワインと共にお客様の目利きもレベルが上がったなぁと
その時はとても嬉しかったですね。
いいワインを見分ける力。
バシュレでぜひとも、その実力のさらなるアップをお計りください!
|