(1) 腐敗臭がある → 醸造の失敗 |
腐敗臭のたぐいの臭い、硫黄、メルカプタンガス(どぶの臭い)などは、
醸造過程において、なにかの場面で適切な処理が行われなかったために
発生する臭いで、ワイン全体にこのような腐敗臭が混ざりこみます。
ボトリングされて時間が経っても消える事はなく、果実の香りはなくなり、
味そのものも抜けたような腰のない状態になります。
コルクを開けた時、この臭いはすぐに分かります。
そのワインの飲み残しを放置しても、この臭いはずっと残り、
1週間後でも2週間後でも明らかにそれと分かります。
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(2) ブショネ(コルク臭)がある → コルクについた細菌混入が原因 |
ゴムや蒸れた長靴、濡れ雑巾などの臭いがします。
一般にいわれる、コルクの細菌で出てくるブショネと呼ばれている
不快臭は、(1)腐敗臭とはまた違った臭いがし、味は酸、渋みなど
ぼんやりした感じになり、果実味はなくなります。
コルクを開けた時、この臭いもすぐに分かります。
これらの病気のワインは飲み残しを放置しても、この臭いはずっと残り、
1週間後でも2週間後でも明らかにそれと分かります。
(時間の経過と共に、よりはっきりとこの臭いが出てくる事もあります。)
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(3) 高温保存による変敗 → 輸送・保管の過程で発生
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長期的に熱などに侵され、変敗しますと、香も臭いも抜け殻のようになり、
臭いも果実の香もほとんどない状態になります。
味わい自体は、果実味は感じられず、ざらざらとした渋みと
口に長残りする苦味が特徴です。
酸っぱくなったりしませんが、全体がフラットな感じとなります。
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