ローヌの試飲会で行った地区は、締めて18地区、
蔵が赤、白、ロゼ、最低3種類を用意しているとすると、
694蔵 x 3種 = 2082 アイテム
を会期中に試飲することになります。
会期が5日間なので、1日平均
2082 ÷ 5 = 416.4 本
のワインを試飲することになる、と前回お話ししました。
酔わずして、416本の中からよいものだけを選別するには
要領がありまして、会場に入ると大抵は入り口付近に
フリースペースがあり、その日の出展蔵の代表ワインを一本ずつ、
出展蔵の数だけ並べてくれてあるのです。
80蔵のエントリーなら、80本が置かれ、
私達はそこからまず攻めていきます。
80本試飲して、その中から良かったものを選抜し、
例えば80本中15本良いワインがあったら、
次にその15蔵をくまなく回ります。
この時点で、初めて蔵の用意しているワイン全てを試飲することになります。
ということは、例えば各蔵6種のワインを用意しているとすると、
80本 + 6本 × 15蔵 =170本
の試飲を行い、一日に複数会場を回らないといけないので、
各会場にかける時間はだいたい2時間ほどで、
170本をやっつけることになります。
2時間は120分、ワインをグラスに注ぎ、試飲し、吐き出し、
最初の80本を30秒ずつで試飲完了させます。
次に15のブースを回り、試飲しながら蔵の人と交渉するのに、
一蔵滞在時間が5分ほどで120分が終わってしまいます。
交渉には時間がかかりますので、もちろんミニマムが5分で、
後は蔵の人との話しの弾み具合で、後日に持ち越すのですが、
その日はとにかく複数箇所を、このペースを
守りながら、試飲をどんどん進めていくのです。
ゆっくりとおいしさを楽しむ時間はなく、×△○◎の評価を
飲んだワインにひたすら書き込んでいく。
この作業は、アルコールに超弱い者にとっては、なかなか厳しく
辛い作業ですが、ヴェリタスのお客様の笑顔が待っているなら、
飲めない私も少しでもよいワインを買い付けるために、
頑張らないわけにはいきません。
そして怒涛のようなローヌワイン試飲大会トラの穴が終わり、
今はぐったりの反面、珠玉のワインが結構見つかりまして、
これはとても嬉しい結果となりました。
ただ今、各蔵と入荷の交渉を進めています。
販売が実現するまで、もうひと分張り、
またよかった蔵のお話しなどはこの次に。
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