VINISUDは南フランスのモンペリエの町で開催されます。
ローヌからも比較的近い位置にあるため、2年に一度のローヌ・ワインの大祭典
「デクベルテ・オン・ヴァレ・デュ・ローヌ」に出展している多くの蔵も、
こちらの試飲会場にブースを出しています。
デクベルテの方もヴィニシュドも2年に一度なのですが、表年と裏年の
2年に一度のため、かなり有名なローヌ蔵もヴィニシュドに軒を
列ねる事になります。
さて、そんな名門ローヌ蔵の中に、そう、あのパーカー氏が
95点をつけたというヴェリタスのオリジナル蔵、
シャトーヌフのパニスもブースを構えていました。
ヴィニシュドの会場に入って通路を少し歩いたところで、
いきなりパニスの奥様クリスチーヌさんにバタリッ。
「まぁ、こられていたの!ジャン・マリーもいるわ。ぜひブースに来てね。」
再会の握手から始まり、そのまま直行、
すぐにワインの試飲をさせていただけることになりました。
昨年の春より一年ぶり、用意したお土産を手渡すと、
「いつも気を使ってくださって本当にありがとう。」
クリスチーヌさんも旦那さまのジャンさんも大喜び。
そんなことより、私たちをびっくりさせるくらい喜ばせたのが、
まだタンクから詰めたばかりの 2005年のワインの数々。
コート・デュ・ローヌ、シャトーヌフ・デュ・パプのスタンダード、
特選のコンフィドンス・ヴィニュロン、特上のノーブル・レヴェラシオン、
どれをとっても果実の深みが豊かでとろみがあって、またタンニンも
細やかで美しく、しっとりとして、もうもう「すってっきぃ~~~!!」
と叫ばずにはおれない傑出した出来栄えです。
わ~、やっぱり毎年がんばっているだけあって、
2005年もすごいのを作ったなぁと大感激!!
これは本当に今から予約をいれておかないことには、
すぐ売り切れてしまいそうな大変な出来です。
ヴィンテージについては2003年が特別に良かったように言われていますが、
この2003、2004、2005はそれぞれ特徴のある3年が連続し、大変な優良年であったように私は思います。
パニスくらいの照準を常にきっちりどの年も合わせてくる蔵ともなりますと、
はっきりとその年度の個性が出てきます。
2003年は暑すぎて熟成させすぎて実は当たり前の蔵では、アルコールが
目立った果実のフレッシュさに欠けるワインもたくさん出ていましたが、
ぎりぎりまで凝縮させた果実の濃さと美しい酸味を残し、ボディがあって
パワフルな仕上がりとなっていました。
2004年は、といいますと、これが偏りがなく、風味がよく
果実もアルコールも大変調和のとれた素直で飲みやすいステキな
ワインになっています。
そしてくだんの2005年は、凝縮させられるものはすべて凝縮、
細やかな酸味、密度の高いタンニン、抽出された申し分のないピュアな果実味。
驚くべきバランスを既にバレルサンプルの段階で兼ね備えているのです。
明らかに傑出したすごい年となり、このままお蔵だしが本当に期待されます。
そうして過去を振り返りますと、
2001年もバイヤーが買いあさった優良年度、
2002年は今がもう飲み頃に入っています。
2003年はボディ感がある人好みで、この先も長くとり置いて
熟成を待つことができ、2004年は寿命もありながら今すぐ
楽しめるという、 それぞれにTPOがあるのです。
優良年度だけを信じて買うのではなく、年度の特性と蔵の腕前を考えて
ワインを買ってみる、というのが賢いお買い物の方法かと思います。
そんな訳で、本日はパニス、01、02、03、04よりどりみどりの
嬉しい4ヴィンテージ、ぜひお気に入りの一本お選びください♪
|