楊貴妃が水浴したといわれる華清池。
楊貴妃のふっくらした白い肌に、華清池の水が滴り落ちる様は、
真珠の粒が滑り落ちていくような美しさだったとか。
それほど
なめらかでキメが細かく、しっとりとして何もかもが調和して美しいワイン。
ということは、これは逆説的に捉えて
ポテンシャル、トロトロウマウマ、ミネラル感、強い酸、果実味などすべてが最高に
調和しているので、ひとつひとつの存在はもう溶け込んで確認できないくらい完璧!
ということは、強すぎず、媚びることなく、骨太すぎず、出すぎず、
華やかすぎず、透明感がある腰の強いワインか!?
私はこのようなワインを飲んだ記憶があります。
え~と、え~と、え~と、それは一昨年、場所は確かブルゴーニュ・・・・。
!!これだ!!
コルトン・シャルルマーニュ!!!
ヴィンテージは2003年、まろやかで奥行きがあって、でもダレてなくて
中心は締まっている。
けど、そのやわらかな微笑の奥には凄艶さと気品が同時に隠れている。
それが、
2003年ドメーヌ・パヴロのコルトン・シャルルマーニュ(特級畑)でした!
なんと今さっき、このワインの評価を調べてみましたら、彼の2003年は
あの有名ワインガイドブック、アシェットで、コルトンでは最高評価でした!!
フフフ、やはり私の舌に狂いはなかった・・・。(~)
でもね、皆様、私が有頂天になるのも無理はないのです。
その日、コルトンばっかりが一同に会する超大物試飲会のその場所には、
ベルトラン・アンブロワーズ、
ルイ・ジャド、
ブシャール、
トロ・ボー、プスドール、ジャック・プリウール、
などなど総勢62蔵が、ズズズズ~ッと軒を並べている超すごい
コルトン揃いだったのです!!
その中で、最も私が感動した傑出した出来栄えだったパヴロのコルトン。
今時、ロマネ・コンティとパヴロくらいしか馬で耕作をしていない
それはそれは徹底した薬品排除の畑作り。
すべて手摘みのブドウは最高齢が70歳以上で、
今時、もうどこでも使っていないような網カゴに収穫していきます。
カゴの容積が小さいため、何度も摘まねばならず、その分、房は他のブドウの
圧迫で傷ついたりしないというこだわりよう。
どんなにひとつひとつの行程に手間隙をかけているか、
その完璧なプロポーションは一口飲むだけで、
「おおお!!!この手の込み様はもう神業か!?」
と感動させられてしまうこと受け合いです。
ルフレーヴのモンラッシェがクレオパトラなら、このぶっ飛びの美味コルトンこそ楊貴妃!!
クレオパトラのモンラッシェが20万円ほどするというのに、
なんと楊貴妃のこのコルトンが たったの6980円!!
・・・ということは、たったの30分の1プライス~~ッ!!!
眩暈がするほど美味しいので、ぜひぜひお召し上がりください!!
|