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兄、畑担当、弟醸造担当です。 すごい身長差
早速畑を見せてもらいました。
アントゥル・ド・メールからシャトーに来る道すがら
プルミエ・コート・ド・ボルドーにかけて景色は本当に美しく、
咲き乱れる花々、緑の濃淡の繊細でやわらかなこと。
![](https://img.ponparemall.net/imgmgr/21/00101421/photo/maru07.jpg)
繊細な春のプルミエコートの彩り
なだらかな丘陵がいくつも連なり、マルサンの畑も意外と
かなりの丘の天辺の一等地にありました。
ガロンヌ河が眼下に広がり、風通しがよく川風が葡萄の成熟に
とてもいい影響を与えてくれるそうです。
粘土と砂利の表土は砂が混ざらず、ワインの味わいに厚みを
与えてくれるのだとか。
![](https://img.ponparemall.net/imgmgr/21/00101421/photo/maru09.jpg)
ガロンヌ河の恩恵が 実際、かなり厳しい傾斜です。
そういえば、マルサンは、
「気品ある華やかさも併せ持つ。」
という名誉あるお褒めの言葉を、某有名誌の特集、
究極のデイリーワイン・ベスト25に選ばれた時、いただいたのですが、
それもこのエリック兄弟の努力と好立地の畑のお陰でしょうか。
ブドウの赤ちゃんがピンクに芽吹き、春の始まりを告げていました。
忠実に減農薬農法(レゾネ)にこだわり、下草のところには可愛い
お花、お花が群生していました。
かわいい蕾が色づいて
エリックさんがブドウの根元にある、頑丈そうな草を指差して、
「こいつは、悪い奴なんだ。もうすぐ刈り取るんだけどね。」
言われてみると、幹を取り囲むようにびっしり生えて、
うわ~、いかにも「ブドウの養分を吸い取ってるって」って感じです。
畝に生やす保水のための草とは全く違うことが一目でわかりました。
マルサンの畑で一番古い木はなんと100歳!
まだ現役らしいのですが、なんと物持ちのいいこと。
なんでも大切に使っているマルサンの蔵の姿勢がここにも出ていますね。
この雑草が悪者です。
ガタガタのサバイバル道を四駆に思いっきり揺られて、
シャトーに戻って試飲をさせていただきました。
その時、出たのが、このフォアグラのパテ!
なんでもエリックさんの弟さん、フィリップさんの奥様のお手製だとかで、
もう、一流レストランなみの美味しいフォアグラです。
![](https://img.ponparemall.net/imgmgr/21/00101421/photo/maru12.jpg)
う、うますぎるお手製フォアグラ
わー、こんなの出されると、もう飲み会に入ってしまいそう。
とっても危険なテイスティングです。
まず2005年のマルサン白。
お~、お花の香りにフルーツとハニーが混ざって、まさに
「ボルドーのお嬢さま」って感じでとってもうまく仕上がっています。
いい年だけあって、酸はたっぷり、締まって完熟感があり、もう完璧です。
1986年には本当に小さなシャトーだったのですが、畑を買い足すことに
よって、設備も品質もぐっとよくなり、理想どおりのコスパワインを
造れるようになって、大変満足しているとのことでした。
「ふつう大きくなると品質って下がったりすることもあるようですが、
マルサンでは、品質維持に影響はないのですか?」
「ハハ、ないない。
うちはね、大きくなっていくごとに、それは全部シャトーに投資しているんだ。
色々な分野の専門家を雇い、畑の管理もチームで完璧にやれるし、
設備も管理マニュアルも常に万全。
そして、私たち兄弟は、畑は私、蔵は弟のフィリップといつも目を光らせている。
ね、大きくなることは、贅沢なワインを造ることが可能になるので、
うちの場合は、いい結果を生んでいるんだよ。」
![](https://img.ponparemall.net/imgmgr/21/00101421/photo/maru13.jpg)
新ヴィンテージ色々
なるほど、お金もうけばかり考えていては、どっちにしても
品質と価格にこだわったいいものはできないってことですね。
「畑が小さい時は、いつも下だけを向いて仕事をしていたけれど、
畑が大きくなってからは、いつも上を向いて仕事をしているんだ。
もっともっといいワインが造りたい。
夢があるんだよ。」
う~ん、エリックさん、瞳がキラキラです。
やっぱり、情熱とこのイキイキした笑顔、そして努力が
今日のマルサンの地位を築いてきたのだと納得しました。
奥様の手作りのフォアグラが美味しすぎて、食べる手が
留まらない私のグラスに、2003年のマルサンルージュが
注がれました。
柔らかく、優しく、まろやかで今もうとても飲み頃です。
「これはまた、本当にやめられなくなりそうですね。」
なんと、最後に、高級カルヴァドス漬けプラム酒をいただき、
もう贅沢の極み!
高級カルヴァドス漬けのプラム酒♪
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