「コンニチハ!」お、ケベックさん英語です。
「英語かフランス語かドッチがイイデスカ?」
「英語でお願いします。」
ケベックさんが一瞬ガビィさんの顔をチラッと見ると、
「練習よ、英語の!」
ちょっと笑いながら、ガビィさん一切フランス語を話さなくなりました。
「では、僕の下手な英語で失礼します。」
一生懸命お話ししながらケベックさん顔が赤くなっています。
わ~、この気持ち分かるわ~、英語も難しいよね、同感同感。
お家と横並びの畑を早速4人で散策に出かけました。
赤いバラが畝ごとに植えられて、ケベックさん早速説明してくれます。
バラはオイディウム(うどん粉病)に真っ先にやられるので、
まず、バラが病気になるのを目安にボルドー液でトリートメントするそうです。
畝と畝の間は、雨水を適度に吸収させるために、一列おきに耕作しています。
全部耕作すると水分が多すぎて、ブドウの木を甘やかしてしまうとか。
ケベック流です。
ブドウの花は実をつけ、既に葉と葉の間からかわいい赤ちゃんブドウの房が
頼りなげに顔を覗かせています。
房の実は、大小ばらつきがあって、
「ケベックさん、これはミルランダージュ?
いいブドウになるんだよね、これって?」
「えっと、このバラバラなのはキュリオって呼んでるんだけど、
君のいうとおり、これはいいブドウの証拠だよ。」
房の実がこんな風にバラバラの大きさに育つと、風をよく通し、
病気に強く、太陽もしっかり受けるので、身体が強くなるそうです。
ふむふむ、2005年も幸先がいい。
すごくおいしいロック・ド・ジャンリスを今年も期待できそうですね。
畑の下草は刈らないまま、かわいいお花が咲いていて、
そうあんまりお薬使わないんだよね。
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