シャトー・パヴィー・マッカン
|
パヴィ・マカン |
ワイナリー突撃訪問、うまかったーーーっ!!
おやじギャグは伊達じゃない、恐るべしニコラ・ティヤンポン!
ニコラ・ティヤンポンさんを訪ねて、パヴィ・マッカンに行ってきました。
嵐が丘かと思うほど、木枯らし吹きすさぶシャトーに着くと、
お玄関になかなか男前の渋いおっちゃんが立っていた。
寒さに縮み上がりながら、パヴィマッカンのセラーへ案内してもらう。
コンクリートタンクと新しい木の醗酵槽が並んでいる。
「今年からこいつ(木桶)でするんだよ。」
よく見るとコンクリートタンクには名前が。
エリアーヌ、イレーネ、フェルナンド・・・などなど。
|
|
なんか、今日はイレーネの腹具合がおかしいんだ、ちょっとお熱で不機嫌なんだよ。
エリアーヌは、い~調子なんだがなー。
いや~、それにひきかえフェルナンドが絶不調!
えっ、マリアンヌの隣のジョセフィーヌに振られた!?
ちょっとジャケットの温度2度ぐらい上げて様子見ようぜ。
なんて会話を想像するとマニアックでおかしい。
(ヴェリタスの倉庫にもエリザベスという名の梱包資材があります。)
そして畑に出でて、パヴィマッカンからあたりを一望すると、またすごい景観。
前方に開けるのは、左手にトロロンモンド、パヴィ、
正面カノン・ラ・ガフリエール、右手中央ラ・クロット、
その右手ラ・セール、最右翼はトロット・ヴィエイユ。
中央後方にはボーセジュールとクロ・フルテ。
|
|
|
このすごい地続きのパヴィ・マッカンの潜在能力を思うと空恐ろしい。
畑の左手がアルジロ・カルケール、右手が岩盤の上に強い石灰粘土という地層。
そして畑のメンテナンスはBIO。
苔むした古木と緑のやわらかな草で畑はふかふか、きれい~。
地力を最大限に生かすためにケミカルを撤廃し、辛抱強くぶどうを育成する。
木枯らしにさらされて震えていたら
「寒いの?」ニコラさん。
「さぶぅ~いでっすぅ~~~っ!」
「アそ」
さっさと蔵に行っちゃった。なんなんだよ~、それー。
その後いっぱい、山なし、落ちなしなギャグをかまされるハメに。
|
|
さぁ、そしてお待ちかねのティスティングルームへ。
2001、2000、1999、1996のパヴィマッカンを試飲。
しのびの男、ドゥルノンクールさんもここで合流テイスティング。
セラーも寒い。
ワインが口に入ってくるのも寒い。
「温度がもう5℃上がってくれれば」、祈って飲むけどさっぶーっ。
「ど?」: ドゥルノンクール
「冷えすぎてる。(味わかんないよ)」: 辻
いきなりごもっともと頷くドゥルノンクールさん。
それまでニコラ・フランソワ・ティヤンポン兄弟とシャチョー、
真剣にティスティングしていたおっさん4人の空気が緩む。 |
|
おっしいなー、こんないいワインなのにー。
それでも2001年の暴れん坊はうまみ、果実味、ふくらみがしっかりして
年々筋骨が逞しくなるパヴィ・マカンが体力の充実を図っていることが分かる。2000年はバニラクリームやフルーツ感がたっぷりあって樽がとってもリッチだ。
これから香りが落ち着いて来るのが待ち遠しい。
アルコールが13.5でガ体もデカイ。強いぞ。
1999はもう結構まとまって来て大人の風格。
なめらかでやさしく、まろやか~。
1996は、かなり複雑になって香りも湿っている。
エキスがアルコールとうまく融合して
熟成感となめらかな口当たりが貴婦人のような風格と上品さだ。
室温がもっと高ければ、もっと早く開いてきただろうに、
それだけが悔やまれるが、
筋トレで体力アップのパヴィ・マッカンのたのもしきかな、実力を垣間見るのに充分であった。
|
ニ、ニコラさんの眼鏡、くもってるぅ~~~!! |
この後急ぎでヴェルヴューへ。
いきなり例によってニコラさんが
「この天国の門を開けるのは俺様だ~っ!」
鍵をジャラジャラ鳴らしながら絶叫。
なんなんだよ、また、どうせオチなしなんでしょー。
ほわゎゎゎゎ~~~ん。
あったけー。
中はマロラクティック真っ最中でポカポカのベルヴューだった。
高湿度と外気温の温度差でニコラさんのメガネが一瞬にして曇る。
樽出しの2000ベルヴューのなめらかで甘やかなまでにうまかったこと~。
清水のように清らかで、純粋。
タンニンは薄絹の透けるような細やかさ。
甘美にして甘露。
優美にして壮麗。
うんんん~~~まぁ~~い!
どちらかというとフェミニン細身タイプのワインに弱い私はクラッときました。
(でもけっこう胸も豊かでした。)
いいね、いいねぇベルヴューもー。
|
|
|
|
|