笑顔のお母さんの車で道路を一跨ぎすると、
なんとまぁ、そこはあのシャトーヌフの帝王ボーカステルではありませんか。
お母さんの車はボーカステルを通りすぎ、すぐに止まりました。
「ここがうちのシャトーヌフの畑なのよ。」
「ここがって、お母さん、ここボーカステルの前じゃない。」
「そう、知ってるでしょ?ボーカステルは私達シャトーヌフの
生産者の最も重要な場所なのよ。」
ガレヴァンの畑は確かにガレヴァンのものなのですが、ボーカステルの
一部ともいうべき位置にあるのです。
樹齢100歳にも達する立派なブドウが、道の向こう側、
先ほどのガレヴァンのAOCコート・デュ・ローヌの畑よりも
さらに深く、大きな石が積み上げられた畑(これが畑とは信じがたい)
に必死で立っています。
掘って掘って掘り返して、20cm以上の先にやっと土の層が。
こうやって自然の中で頑張っているんだ、すごいなぁ。
|