蔵にもどって、醸造施設をみせていただくと、ブドウを移動させる「キリンの首」
といわれるコンベアが置いてありました。
これは、収穫したブドウを傷めずに発酵槽に運ぶために開発された
特別なコンベアで、風味を損なわないようにという、
ステファンさんの気遣いが分かります。
醸し温度は17~18℃で行うのですが、
「これより低温にすると香りは華やかになるのですが、
長生きが難しくなるように思うので、僕はこれくらいにしています。
仕上げのフィルターも本当に軽く一回程度で、自然の風味を残すようにしています。」
今畑に植えられているブドウの品種は、リースリング、ドロンフェルダー、
ヴァイサーブルグンダー、シュペートブルグンダー、ミュラートゥルガウ、
ポルトギーズ、その他ということで、 ステファンさんは、赤ワインも作っています。
アメリカンオークやフレンチオークなどを使ってただ今研究中らしく、
かなり、赤ワインには興味があるようです。
最後に試飲室に戻って、美味しいザンダーのリースリングをいただきました。
「 よいワインを作る秘訣とはなんでしょう? 」
「 常に勉強を怠らないこと。
よいワインを作るためには、よいブドウであることが7割。
後の3割は、失敗しないよう細心の注意を払って絶えず見張っていること、
また、手をだしすぎないで、サポートに徹する。
そんなところだと思います。 」
試飲したリースリングは、細やかでしっかりした酸がたっぷり詰め込まれており、
香りにとろみがあって、蜂蜜やアプリコットの甘い風味が
とっても心地よく、オーガニックでも、こんなにステキな香りの
リースリングが作れるんだという、模範的なワインでした。
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ものすごくなついてしまった猫ちゃん
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