全部セガン・モロ~!
まるでムートンにいるような錯覚に
ここも樽はセガン・モロー
VIP仕様のセレクトゥスはここに |
温度コントロールの立派な醸造タンクを後にし、通されたセラーには、目もくらむほどの立派な木製の大樽がズラ~ッとそびえ立っています。
近づくと、なんとあの超高級樽セガン・モロー製ではありませんか。左右に林立しているセガン・モローの大樽の壮観なこと。
この豪華さは、ムートン・ロートシルトのセラーだったけ?と勘違いしそうなほどです。
それぞれの樽にはナンバーがつけられ、ちょうど熟成を一区切りした、頃のいい若ワインを試飲させてもらえることになりました。
人間の個性や顔が100人100種あるように、どの桶もまったく違います。
101、102、103・・・・・・・・。
試飲を進めながら、辻の頭の中に、はっきりと品質ランキングが描かれてゆきます。
「 感想を聞かせてくれる?どれが好き?」
「 ・・・102。重みとまるみ、香りの華やかさ、102が最も抜きんでています。 」
それは、マヌエルさんが内緒で育てた品種
『 ガルナッチャ・ティントレラ 』
というあまり聞き慣れないブドウでした。
深い赤紫の美しさもさることながら、ボリュームのあるタンニンとブラックチェリーやストロベリー、プラムや完熟オレンジ、そしてシナモンのニュアンス混じりの華やかなフルーツ香とエキス分のたっぷり感。
セガンモローの威力がしっかりと効いているのか、モカの風味が口の中に広がります。
わぁ、本当にこれ、美味しいなぁ、コクがあってリッチ、だけどフレッシュ。
「 セレクトゥスはVIP仕様で高価だから、気軽に楽しめないでしょ。
だから、こういうのもこれからアリかなって思って研究してみたんだ。 」
恐る恐る価格を聞くと、毎日食卓を飾れるほどのリーズナブルプライスです!
「 これなら、お客様に喜んで飲んで頂けるかな? 」
もっち、もっち、もちろんです!
ゴージャスパワー全開の102番、これは絶対買い付けるべき逸品、辻の心の中では、既に恋人候補NO1と決まっていました。
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