そして、とっても残念なことに２００２年はとてもブドウの収穫量が 不作のためあまりに少なく、ヴェリタスにガイヤールさんのワインの 入荷予定がなくなってしまいました。

ガイヤールファンの皆様、本当に本当にごめんなさい。 でもまだあとちょっとだけ、２００１年のふっくら充実した ガイヤールさんのワインがございますので、 ２００３年ものが来るまで、こちらをお楽しみいただければと 思います。

ガイヤールさんの名匠の名匠たるゆえんは、Ｐ氏のポイントだけ でなく、ワインの命ともいうべき栽培の天才であるということ。

ボルドーであれば、ラ・モンドットなどで有名な ステファン・ドゥルノンクール氏がいますが、醸造家というより、 彼も本来は大変優れた畑の番人なのです。

ガイヤールさんが、あのコート・ロティの王様テュルクの 畑を管理していたのは有名な話です。 そう、彼の手にかかれば、良い畑は更に最高の畑になり 王様ワインを生み出すことができるのです。 今日のトゥルクの礎を築いたのはピエール・ガイヤールだと いっても過言でないでしょう。

私がガイヤールさんのワインを飲んで、まず感じたことは、 果実味をものすごく大切にしているということ。 しっかりと抽出されていますが、トゥルクのような５００馬力 タイプのワインに仕上げず、樽とエキスのバランスを もっともエレガントに感じるポイントで締めてある見事さ。

思わず唸らされてしまいます。 いうなれば最高のピノ・ノワールと同じ位のものすごい果実の 凝縮味を持っているのに、まろやかで透明感がありピュア。

ガイヤールさんの職人気質を物語る立派なゴツゴツの手は、 何よりも彼の行いが１００％ワインに反映されている 証拠だと思いました。

勿論フィルターをかけない。 オーガニック肥料を施肥し、ケミカルコントロールを厳しくするなど、 寝ても覚めてもワインと共に生きるワインは赤のみならず、 白も素晴らしい凝縮感で、ＭＷガビィさんもコンドリューの芳香の 高さに舌を巻いたほどでした。

２００１年の商品のあるうちだけのお楽しみ。 売り切れてしまうまでの大限定、なにとぞご容赦ください。