- 著者 : 逸身喜一郎(著)
- 出版社名 : 岩波書店
- シリーズ名等 : 書物誕生-あたらしい古典入門-
- 発売日 : 2008年11月
- ISBN : 9784000282826
- 「自分は何者か」という真実を求めつづけるオイディプース王と、「ディオニューソス信仰」という宗教の現実を拒みつづけるペンテウス。“知る”ことについて対照的な態度をとる二人の主人公の行き着く先は、どちらも破滅であった。だとすれば、「汝自身を知れ」というあのあまりにも名高い神託は、いったい何を意味していたのだろうか―。古代ギリシャが生んだ最大の文学ジャンルである悲劇は、神話に取材しつつも、そこにさまざまな「仕掛け」を凝らすことで独自の発展を遂げた。劇世界では、神と人はいかに関わり、また「運」と「運命」はどう描かれるのか?物語展開の「連鎖構造」と「カタログ構造」とは?―二つの劇を縦横に読み解きながら、その尽きせぬ魅力に迫る。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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