- 著者 : 岡映里(著) 瀧波ユカリ(漫画)
- 出版社名 : KADOKAWA
- 発売日 : 2017年06月
- ISBN : 9784048959537
- 恋愛、仕事、お金……
「なにもかもうまくいかない」理由は、自分が嫌いだったから。
『境界の町で』で鮮烈なデビューを果たした岡 映里が、うつ症状と向き合い「ごきげん」な自分を取り戻すまでの
試行錯誤の1年半を書き下ろした、今までにないうつ回復エッセイ。
人気漫画『臨死!!江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』の著者、瀧波ユカリによる描き下ろし漫画も収録。
自分と向き合うこと、自分を愛すること、あなたはできていますか?
【本書「はじめに」より】
心が不安定に揺れ、怒りの感情をコントロールできなかった時。
精神疾患のつらい症状を抑える薬を飲んで、感情が消えてしまった時。
不仲の両親のことを考えると、決まって心が凍ったようになって表情が消えてしまう時。
「自分だけがないがしろにされている」と思い込んで、友達の輪から離れ自分の殻に閉じこもってしまった時。
私は、自分の心が、なぜ、そうなってしまうのか、その原因やきっかけが全くわかりませんでした。長く続いた抑うつ状態も、「これは自分の運命で、自分にはどうにも変えることができない」と諦めていました。
でも、結論から言えば、それは「心の地図」を持っていない状態で、心を彷徨わせていただけだったのです。―――
【本書解説より】
―――最近の脳科学でも、うつ病を持続させているのは、この否定的思考や感情の反復(反芻:rumination)ではないかと考えられています。
つまり、自らの思考が病気も持続させているのです。
主人公の映里さんは、本書『自分を好きになろう』のなかで、そんなネガティブな世界から、いろいろな人の助けを借りながら(これも自分の力の一部です)、サバイバルした経験を語ってくれています。
そして病気は確かに自分のせいではないけれど、病気と付き合っていくやり方は自分で決められるんだ、ということに気付きました。
きっかけは、ありふれた一つの「行動」でした。それは「症状」というより「疾病行動」ともいえるある種の自分で作った“思い込み”に気づくことからはじまりました。
掃除をする、それも自分の近くのペットボトルを10秒だけ片付ける、という実現可能な小さな「行動」からはじめたことが成功の元でした。―――
医療法人桜桂会 犬山病院 院長 高沢 悟※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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