- 著者 : 鈴木達治郎(著)
- 出版社名 : 講談社
- シリーズ名等 : 講談社現代新書 2458
- 発売日 : 2017年12月
- ISBN : 9784062884587
- 原子力委員会の元委員長代理がはじめて明かした、日本の「核」の真実! 北朝鮮の「核の脅威」にわれわれはどう対峙すべきか? 「核の傘」は日本国民を本当に守ってくれるのか? 世界の原子力産業は衰退期に入ったのに、なぜ自民党はその流れに逆行するのか? 核分裂のしくみ、北朝鮮の核問題、トランプ大統領の誕生、核軍縮の国際的枠組みなどについて、少しでも理解を深めるきっかけになれば幸いである。
人類滅亡まであと2分半――。
世界終末時計が
63年ぶりとなる「危機的状況」を指している今、
私たちはどうすればいいのか。
原子力委員会の元委員長代理が
はじめて明かした、日本の「核」の真実!
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北朝鮮の「核の脅威」にわれわれはどう対峙すべきか?
「核の傘」は日本国民を本当に守ってくれるのか?
世界の原子力産業は衰退期に入ったのに、
なぜ自民党はその流れに「逆行」するのか?
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今、日本の原子力政策は、福島事故の教訓を忘れ、
限界と矛盾に満ちたまま、前に進もうとしている。
それに加え、核兵器廃絶という、被爆国日本が
もっとも熱心に取り組まなければならない課題への
大きな障害にもなっている。
一方で、北朝鮮の核の脅威が迫る中、
米・韓・日は制裁に加え軍事圧力を強めており、
北朝鮮情勢はこれまででもっとも緊迫した事態を迎えている。
これに対して、日本や韓国からは、
「米国の拡大核抑止力(核の傘)」をさらに強めてほしいとの
要請が続き、一部には「独自の核抑止力を持つべき」との
意見まで出始めている。
だが、私たちは挑発に乗るのではなく、
冷静に考えてみる必要があるのではないだろうか。
本書は、核分裂のしくみから、核軍縮の国際的枠組みに至るまで、
幅広い課題を扱っている。北朝鮮の核問題、トランプ大統領の登場など、
最新の課題も取り扱うことができた。
本書が日本の抱える「核」のジレンマについて、
少しでも理解を深めるきっかけになれば幸いである。
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【本書の内容】
第1章 巨大エネルギーの「光と影」
――核兵器と原発の密接な関係
第2章 衰退期に入った世界の原子力産業
――原発の何が問題なのか
第3章 63年ぶりに危機的状況となった「終末時計」
――「核の脅威」にどう対処すべきか
第4章 「核の傘」は神話に過ぎない
――「核抑止」論から脱却するには※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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