- 著者 : 藤田達生(著)
- 出版社名 : 講談社
- シリーズ名等 : 講談社学術文庫 2556
- 発行日 : 2019年06月
- ISBN : 9784065162774
- 2020年大河「麒麟がくる」を100倍楽しむ!
なぜ光秀は信長を殺したか。研究最前線からの回答!
なぜ、明智光秀は、あのとき、織田信長を討ったのか――古来より数えきれぬほど繰り返し問われてきたこの問いに、本流の歴史学的思考が真っ向から取り組んだ画期的論考が、最新の研究を反映する大幅増補をくわえて文庫化。
信長は何と戦い、何に負けたのか。この日本史上最大の政変の核心を衝く試みは、"戦国時代とは/室町幕府とは/日本の中世・近世とは/何か"という根本的な問いへと至る。
本格的歴史学研究でありながら、歴史小説・大河ドラマファンも楽しめる、驚きと発見に満ちた知的挑戦!
【本書より】
連年の発見によって、本能寺の変を挟む約三週間における重要人物の動向の詳細が判明し、変に関する研究は格段に前進し、一定の方向へと収斂されつつある。現段階の研究状況は、二〇一四以前の百家争鳴的な段階を完全に脱却している――
【目次】
はじめに
プロローグ:1 「本能寺の変」の人脈/2 戦国時代
第一章 明智光秀が背いた原因はなにか?:1 足利義昭――将軍をめざす/2 明智光秀――栄達から危機へ/3 織田信長――「国王にして内裏」/4 政変への道
第二章 画策する足利義昭:1「西国公方」義昭/2 政変迫る/3 政変断行
第三章 「秀吉神話」を解く:1 備中高松城の水攻め/2 「奇跡」の中国大返し/3 山崎の戦い/4 信長を継ぐ者は誰か
エピローグ
おわりに
補章「本能寺の変」研究の現在:1 北国情勢と光秀与同勢力/2 政権を揺さぶる派閥抗争/3 光秀の政権構想
参考文献
文庫版へのあとがき
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