- 著者 : 佐久そるん(著)
- 出版社名 : 小学館
- シリーズ名等 : 小学館文庫 さ39-1
- 発行日 : 2020年06月
- ISBN : 9784094067781
- 本邦初!究極の“かき氷グルメ”小説!
三年前、陶子は奈良の氷のお祭りで母とともに「日進月歩」というかき氷を食べた。初めての味に感激したが、母の笑顔を見るのはその日が最後となってしまった。それ以降「日進月歩」と削り手の炎炎老師を追い求める陶子は、「氷の月光伯」という異名まで持つ有名かき氷マニアの恋人・一輝と二人で氷を食べ歩いていた。しかし些細なすれ違いをきっかけに失恋、氷への熱も冷めかけてる。
そんな折、脱サラして亡き母の喫茶店を受け継ぎ、コーヒーとサンドイッチの店「タカサキコーヒー」を切り盛りする父・大輔が、相談もなく氷削機を買ってきた。かき氷のコンテストに出るという。
母が体調を崩したのはかき氷のせいだと思っている妹の沙羅は父に反発する。陶子も乗り気ではなかったが、大学でかき氷サークルに所属する友人・瑞希に巻き込まれ、大輔のかき氷作りに参加することになった。コンテストに出せるレベルの味を見つけるため、陶子たちは大阪中のかき氷を食べ歩くが……。
【編集担当からのおすすめ情報】
第1回日本おいしい小説大賞最終候補作。
選考委員の山本一力氏からは、「脳髄を激しく刺激された一作だった。本作を読んだことで、数度もかき氷を食べに出向かされた」と高く評価された。
聖地・奈良とブーム真っ只中の大阪を舞台に、
名店の味を食べつくす唯一無二のかき氷グルメ小説です。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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