- 著者 : 尾崎一雄(著) 荻原魚雷(編)
- 出版社名 : 中央公論新社
- シリーズ名等 : 中公文庫 お33-3
- 発売日 : 2022年02月
- ISBN : 9784122071773
- 放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い――生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経て辿り着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が“閑な老人”になるまでをつづった、文庫オリジナル作品集。〈編集・解説〉荻原魚雷
目次
I
五年
祖父
退職の願い
約束
狸の説
片づけごと
苔
閑な老人
歩きたい
上高地行
II
相変らず
厭世・楽天
古本回顧談
気の弱さ、強さ
文学と家庭の幸福
運ということ
老後の問題
核兵器――素人の心配
明治は遠く――
わが家の男女同権
戦友上林暁
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