- 著者 : 青柳由則(著)
- 出版社名 : 文藝春秋
- 発売日 : 2016年04月
- ISBN : 9784163904481
- 歩く速度で認知症になるかがわかる!
NHKスペシャルで話題になった認知症早期発見の画期的方法と治療法を、制作にあたったディレクターがわかりやすく書き下ろす。
認知症には有効な治療法はない、という常識が覆されようとしている。
認知症予備群であるMCI(軽度認知障害)の段階で対処すれば、
病気の進行をくい止め、症状を改善できることがわかったのだ。
では、MCIを早期発見するにはどうすればいいのか?
意外なところにカギがあった。それは「歩き方」だ。
認知症になると歩行が不安定になり、歩く速度が遅くなることが明らかになったのだ。
本書では「歩行速度」だけではなく、「料理の味付けが変った」「買物の支払いを小銭ではなくお札でするようになった」など、日常生活のちょっとした変化からMCIを見つける方法を紹介。
また、運動や食事、脳トレを組み合わすことで認知機能を25パーセントも回復させた画期的なメソッドも取り上げる。認知症の代表的疾患であるアルツハイマー病が発生するメカニズムから具体的な治療法、予防薬開発の最前線まで、最新の知見が満載の一冊。
(目次)
序章 見えた! 認知症予防への道
第一章発症のメカニズム
アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβを除去する新薬が発表され注目を集めるが、重い副作用のため開発は中止に。数年後、薬を投与した患者の脳から驚愕の結果が判明した──。認知症発症の謎を探る。
第二章 DIAN研究
治療薬の開発はなぜ成功しないのか? 遺伝性アルツハイマー病を調べたDIAN研究で認知症の進行過程が判明し、発症の二〇年前から脳に原因物質の蓄積が始まっていたことがわかった。薬の投与が遅すぎたのだ。
第三章 予防のカギは「MCI」(軽度認知障害)
アルツハイマー病は発症前に防ぐことが重要だ。そこで認知症の前段階であるMCIが注目されることになった。ここで対処すれば認知機能が向上し、正常な状態に戻ることもできる。認知症予防のラストチャンスなのだ。
第四章 「もの忘れ」とどこが違うのか
認知症予防にはMCIの早期発見が不可欠だが、加齢による「もの忘れ」との違いを見分けることは困難だ。しかし、「料理」「買い物」」「服装」など生活のちょっとした変化がMCIのサインとなることがわかってきた。
第五章 「歩き方」で早期発見できる
歩く速度を測ることでMCIかどうかを診断できる、画期的な方法が発見された。認知機能が低下すると歩き方がふらついて不安定になり、歩行速度も遅くなるのだ。MCIの目安となる危険速度は「秒速八〇cm以下」だ。
第六章 脳内ネットワークの異変
MCIになると歩行速度が低下するのは脳内ネットワークが衰えるためだ。脳には視覚や注意、制御などを司るネ※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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