- 著者 : 高橋新太郎(著)
- 出版社名 : 笠間書院
- 発行日 : 2014年06月
- ISBN : 9784305600424
- 没後10年。
変遷する時代の研究動向とは距離をとりながら、独自の存在感を持った方法論を打ち立てた、独創的な国文学者、高橋新太郎の仕事を、今、振り返る。全3冊のシリーズ。
第2冊目『雑誌探索ノート―戦中・戦後誌からの検証』は、『日本古書通信』に1989年11月から1994年12月まで「雑誌探索ノート」として6年間連載し続けたものを収めた。
高橋新太郎の個人蔵書は、書籍・雑誌だけでなく、新聞、日記、ポスター、パンフレット、ビラ、非合法の風俗チラシまで及び、6万点以上を数えたが、何が氏をそこまで駆り立てたのか。
文学者たちは、戦中・戦後の困難のなかを、いかに生きたのか。
自らを「軍国少年だった」と告白した高橋新太郎の見つめようとしていたものは、「昭和の戦後に至る思想・文化の流れ」である。本連載で確かにそれは跡づけられているのである。
解説・田中実[都留文科大学教授]。【推薦】紅野謙介・安藤宏・十重田裕一。
【射程をはるか後方に移動しさえすれば、今回の『高橋新太郎セレクション』全三冊もまた新太郎さん自身の長大な「自分史」だったことが見えてくるはずである。ただその際、「自分」とは新太郎さんの自我のことではない。時代と高橋新太郎とを繋ぐあらゆる糸との総合のこと、膨大に過ぎる資料対象がそれぞれの時代の折々に抜き差しならないかたち、必然として新太郎さんの眼前に現れたのであろう。しかも、それら資料のそれぞれが原則的に等価だったに違いない。ご当人はこう言う。「性癖と言うべきか、どうも昔から整然としたものより雑然としたものに調和を見出したがる性向がある」と。】......本書「解説」(田中 実)より※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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