- 著者 : 高橋新太郎(著)
- 出版社名 : 笠間書院
- 発行日 : 2014年06月
- ISBN : 9784305600431
- 没後10年。
変遷する時代の研究動向とは距離をとりながら、独自の存在感を持った方法論を打ち立てた、独創的な国文学者、高橋新太郎の仕事を、今、振り返る。全3冊のシリーズ。
第3冊目『集書日誌・詩誌「リアン」のこと』は、『彷書月刊』に1988年5月から2000年12月まで「書架より」「集書日誌」として連載し続けたものを収め、併せて詩誌「リアン」関連の考察を収めた。
文学者たちは、戦中・戦後の困難のなかを、いかに生きたのか。
「集書日誌」は『日本古書通信』の「雑誌探索ノート」とは一転、かろやかな筆致のエッセイの趣である。そのものずばり「集書日誌」である。膨大な古書を媒介に、書物や雑誌そのものに「近代日本文学」の虚実を語らせ、読者を、変遷する時代の坩堝に誘う。
詩誌「リアン」(『Rien』)は〈左翼解体期〉に〈小規模ながら反ファシズム文化運動を独自に持続させた〉として、高橋氏がその重要性を説いていた詩誌である。
解説・松村良[駒沢女子大学特任教授]。【推薦】紅野謙介・安藤宏・十重田裕一。
【「科学的超現実主義」を推唱し、アラゴンらの思想的転換と軌を一にしながら、左翼運動解体期にパルタイに距離をおきつつ主体的に自己の芸術弁証法詩論を対置し、屹立してゆく方法論的営為と思想誌の実験は、異色かつ貴重であり、小規模ながら独自に反ファシズム芸術運動を戦後にまで持続させた「リアン」グループと、その中核たる竹中の仕事は、今後の近代詩史に正当に組みこまれるべき実質と栄誉をもつ。】...高橋新太郎「竹中久七論―「リアン」芸術運動の旗手」より※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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