- 著者 : 坂井セシル(編) 紅野謙介(編) 十重田裕一(編)
- 出版社名 : 笠間書院
- 発行日 : 2016年12月
- ISBN : 9784305708229
- 20世紀ノーベル賞作家、川端康成をどのように解釈、あるいは再解釈してゆけるのか。文学・美術・映画、あらゆる分野から巨人を分析し、既成の批評神話の超越を目指す。今世紀以降も読み直し、翻訳や考察を続行してゆくために、何をどうしていけばいいのか。
パリで開催された「川端康成」の国際シンポジウムをもとに、ヨーロッパ・アメリカ・アジアの執筆者が大集結。近代の文化遺産、KAWABATAを、世界の舞台に再生する。
特別寄稿、多和田葉子・四方田犬彦。川端研究史上初、志村三代子による川端原作映画の紹介事典付。
執筆は、坂井セシル/多和田葉子/川端香男里/ジャン=ノエル・ロベール/平中悠一/アーロン・ジェロー/スティーブン・ドッド/和田博文/仁平政人/李征/鈴木登美/ジョルジョ・アミトラーノ/田村充正/金井景子/イルメラ・日地谷=キルシュネライト/紅野謙介/十重田裕一/マイケル・ボーダッシュ/四方田犬彦/志村三代子/兪在真/?翠娥/信國奈津子/坂上弘。
【一九六八年に日本文学史上初めての文学ノーベル賞を受賞した作家の研究が、没後約45年経った現在、国際的な場で再考察されるのはごく自然なことであろう。この再考察は既成の文学研究の蓄積をふまえながら、批評方法をさらに批評してゆき、新しい視野を開拓してゆく所に目標がある。大きく分けて、作家の同時代的で実験的な創作法、つまりモダニズムと、日本の伝統的な美学や慣習に修飾を求める表現法、つまり伝統主義の両方を、批評的な神話と捉えて、それらを超越してゆく観点を編み出してゆくのが、本書のねらいである】…序文「川端研究の新しい広場を作るために」より※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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