- 著者 : 升屋勇人(編)
- 出版社名 : 共立出版
- シリーズ名等 : 森林科学シリーズ 10
- 発行日 : 2018年10月
- ISBN : 9784320058262
- 森林生態系において菌類は,分解者としてだけではなく,共生者,寄生者など様々な役割を果たす重要な生物群である。しかし,その存在が森林へ及ぼす影響や,森林変化が菌類に及ぼす影響については,十分に理解,認識されているとは言い難い。また,推定種数500万種以上とも言われる菌類は,その膨大な多様性と研究者の不足から,すでに生物多様性研究から取り残されつつある。こうした遅れを補いつつ,その先の菌類生態学の大系化へとつなげるためには,これまでの記載的な研究だけではなく,新しい方向性や技術を取り入れた,様々な生態学的研究の蓄積が急務となっている。本書は,その足掛かりとなるように,森林の変化が菌類にどのような影響を及ぼすのか,そしてどのような菌類が森林にどのような変化をもたらすのかを,森林変化の要因である森林利用,人為の影響,気候変動との関連から,具体的なデータや論文を引用しながら紐解いてゆく。本書は十分に大系化されたものではないため,教科書としての使用は推奨できない。しかし,これまでの菌類の教科書とは異なる視点でまとめおり,最終的には森林生態系を理解するための,菌類学と森林生態学との接点となることを期待している。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
閉じる
閉じる
閉じる
再入荷リクエストが完了しました。
リクエストした商品が再入荷された場合、
メールでお知らせします。
閉じる
再入荷リクエスト
リクエストした商品が再入荷された場合、
メールでお知らせします。
上記期間を経過しても商品が再入荷されない場合、設定は自動的に解除されます。(上記期間を経過するか、商品が再入荷されるまで設定は解除できません)