- 著者 : ユージン・ローガン(著) 白須英子(訳)
- 出版社名 : 白水社
- 発売日 : 2017年10月
- ISBN : 9784560095669
- 中東近現代史の必読書
久しく「ヨーロッパの病人」と呼ばれながら驚くほど長生きしたオスマン帝国――。19世紀末から第一次世界大戦を経て帝国終焉に至る過程について、これまでは戦勝国側の史料によってのみ語られることが多かった。しかし本書は、トルコ語とアラビア語で書かれた史料を駆使して背景を読み解き、「大戦」期における中東の動静をオスマン帝国側の視点から生々しく描き出していく。
ダーダネルス海峡をめぐるガリポリの戦いやメソポタミア戦線など、中東とその周辺における戦況について詳述する一方、本書はオスマン帝国の敗北と、連合国によるその後の領土分割についても多くのページを割いている。この戦後処理が、現在の中東のありように計り知れない影響を及ぼしているからだ。「フサイン=マクマホン書簡」や「サイクス=ピコ協定」「バルフォア宣言」といった一連の協定は一般に英国の二枚舌、三枚舌と片づけられるが、本書はあくまで戦時情勢の成り行き上の戦略として生まれたものと位置づけ、その成り行きを丁寧に説明する。
斯界の権威による、学識と読みやすさを兼ね備えた中東近現代史の必読書。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
閉じる
閉じる
閉じる
再入荷リクエストが完了しました。
リクエストした商品が再入荷された場合、
メールでお知らせします。
閉じる
再入荷リクエスト
リクエストした商品が再入荷された場合、
メールでお知らせします。
上記期間を経過しても商品が再入荷されない場合、設定は自動的に解除されます。(上記期間を経過するか、商品が再入荷されるまで設定は解除できません)