- 著者 : 李泰(著) 安宇植(訳)
- 出版社名 : 平凡社
- 発売日 : 1991年08月
- ISBN : 9784582456028
- 東アジア現代史の画期をなす朝鮮戦争。その秘められた真実を、渦中の人物が生きいきと再現するヒューマン・ドキュメント。朝鮮戦争(1950~53)は、単に“北から南への侵攻”であったわけではない。戦争に先立つ1948年、南北分断の二つの国家が樹立されるころ、「北はリンゴ、南はスイカ」というたとえがあった(北朝鮮は表面は赤いが、中身つまり民衆は白く、南はその反対)。本書は、南=韓国の「スイカ」の赤い中身―米軍政や李承晩政府の下で、社会的正義を求めてやまぬ人びとが、朝鮮戦争のなかで北と呼応しつつパルチザンとして戦った、第一級の証言である。農民、学生、女学生、詩人、旧日本軍あがりの軍事指導者など、実に多様な若者たちが参加した韓国各地のパルチザン部隊の生態。彼らをリードする南朝鮮労働党と、呼応する北の労働党との協調と不協和音。パルチザン同士の恋と別れ、山から山へ渡り歩きながらの血みどろの戦い、食糧補給のきびしさ等々―極限状況に生きた人びとの類いまれな記録である。今日に至るまでの南北の関係、とりわけ北のあり方を考えるうえでも、多くの示唆に富む。また、パルチザンのなかにも生きている日本植民地時代の遺習など、日朝・日韓関係の証言でもある。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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