- 著者 : ロジェ=ポル・ドロワ(著) 土居佳代子(訳)
- 出版社名 : ポプラ社
- 発行日 : 2018年10月
- ISBN : 9784591160510
- 歩く(=倒れかけては持ち直す)、この動きのなかに人間が言葉をつかって考えるときの「隠された型」がある。プラトンからニーチェ、ウィトゲンシュタインまで哲学者27人を「歩く」観点から照らし出し、思想の「生きた動き」そのものを伝える驚くべき哲学入門。
【目次】
歩き出す前に
第一の散歩 古代の散歩者とともに
エンペドクレスの不思議なサンダル/プロタゴラスの行ったり来たり/プラトンは囚人たちを歩かせた/アリストテレスは「散策の人」とあだ名された/ピュロンは師が溝に落ちても気にしない/ディオゲネスは杖をついて歩いた/セネカは時代を跨いで散策した/アポロニウスは世界の叡智を求めて歩いた
第二の散歩 東洋の散歩者
ブッダは中道をゆく/老子にあっては人ではなく世界が歩く/孔子はすべてのものの良い歩き方を考えた/ヒレルと片足立ちの男/シャンカラは歩く絶対者/チベットの行者ミラレパは垂直に歩く/休憩
第三の散歩 体系的に歩くか気ままに歩くか
オッカムのウィリアムは不要な歩みを省いた/モンテーニュは「跳んだりはねたり」/デカルトはまっすぐに歩く/ディドロはひそかに足を引きずる/ルソーは散歩をよみがえらせた/カントは一七八九年に遅刻したことがある/ヘーゲルの「ひとりでに歩く道」
第四の散歩 近現代の異人たちと歩く
チョーマ・ド・ケーレスはチベットまで歩いた/マルクスは歴史が歩くのを見た/ソローは原初の人間として歩く/キルケゴールは街に隠れる/ニーチェが歩きながら気づいたこと/ウィトゲンシュタインは言葉の間をどう歩いたのか?
おわりに 「哲学者として歩く」ということ※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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