- 著者 : 入間田宣夫(著)
- 出版社名 : 山川出版社
- シリーズ名等 : 日本史リブレット 18
- 発行日 : 2003年07月
- ISBN : 9784634541801
- 平泉は東日本随一の大都市でした。京都風のかわらけを用いた宴会が盛んに行われ、中国渡来の白磁や常滑・渥美焼の壷類が珍重されていました。大路には、牛車が行き交い、祭の行列が進んでいきます。中尊寺・毛越寺には浄土庭園が造営され、束稲山には満開の桜花が吉野山に負けない風情を誇っています。このような、列島の内外にわたる交易の展開によって醸成された国際色・宗教色あふれる都市生活の風景が、最近の発掘・調査によって、地下からよみがえってきたのです。世界的にみても貴重な都市遺産の発見です。それに中尊寺金色堂の輝きをあわせみれば、ますます、豊かなイメージがふくらんでくることでしょう。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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