- 著者 : 三上喜貴(著) 中平勝子(著) 児玉茂昭(著)
- 出版社名 : 慶應義塾大学出版会
- 発売日 : 2014年10月
- ISBN : 9784766421781
- 多言語社会の将来を考える一冊。
ウェブは時々刻々変化する実世界を反映する巨大なマイクロコスモスへと成長した。検索エンジンを通じて、われわれはこの巨大な宇宙を自由に検索できるが、そこから見えるのは、検索ワードという小窓から見た宇宙の断片像に過ぎない。言語天文台は、使用言語の分布や構成、サーバ所在地、リンク構造、グラフ構造といった多面的な切り口からウェブ宇宙を解析し、各言語コミュニティの実像、言語間格差、外部世界とのつながり、サイバースペースの自由度などを立体的に明らかにする。
本書は、言語天文台という、ユニークなデータマイニングの装置、インテリジェンスの装置を開発した筆者と世界の仲間たちの開発物語である。巨大なウェブ宇宙を相手どったデータ収集の苦労、世界の隅っこにおかれた300以上の言語を自動判別する困難、開発の過程で生まれた世界の仲間との意外な出会い、研究プロジェクトに参加した学生たちの試行錯誤や発見などが縦横に語られる。
本書が最後に述べるのは多言語社会の将来像である。サイバースペース上では、エンパワーされた多数の母語が競い合うような多言語社会が実現するのか?それとも多くの母語の死か?※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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