- 著者 : 今井真理(著)
- 出版社名 : 慶應義塾大学出版会
- 発行日 : 2015年08月
- ISBN : 9784766422542
- いかなる哀しみのなかでも人生を肯定し続けた遠藤文学に、これほど心寄せた文芸批評はかつて出遭ったことがない(加藤宗哉)
▼悪のむこうにあるもの―。
私は「悪」の問題は遠藤文学の根幹をなす問題であると考えている。それは遠藤が初期評論から一貫して取り組んできたものであり、一本の糸のようにどの作品にも綴られている。「悪」の問題はまだ課題も多く、この問題への取り組みは、はじまったばかりだと認識している。一歩一歩進んでいきたいと思う。(あとがきより)
『沈黙』で世界的に知られる遠藤周作(1923-1996)が没してまもなく20年となる。20代から「人間に潜む悪」に多大な関心を寄せ、それは晩年まで変わることがなかった。「遠藤周作の悪」を取り上げたはじめての遠藤周作論。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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