- 著者 : 杉山伸也(編) 川崎勝(編)
- 出版社名 : 慶應義塾大学出版会
- 発行日 : 2015年10月
- ISBN : 9784766422580
- 馬場辰猪(1850-88)は、明治自由党のイデオローグとして政府を痛烈に批判した政治活動家である。自由民権運動の中心で活躍し、爆弾購入の嫌疑を掛けられ入獄。釈放後渡米し、明治政府批判を続けるものの、貧窮のなかフィラデルフィアで客死した。福澤諭吉が自らの門下生のなかで最も高く評価したのが、馬場である。
本書は、『馬場辰猪全集』(全4巻、岩波書店、1988~89年)刊行後に発見された史料と、最新の評伝とで構成される。民権運動最盛期の混乱する自由党の内幕が明らかになる「日記」や、先駆的な「史論」、そして晩年の遺稿類に綿密な校訂を施し、それぞれに長文の解題を付す。これらの成果をもとに、新たに書き下ろされた「評伝」(杉山伸也)によって、馬場の思想的営為と行動を近代日本史に改めて位置づける。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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