- 著者 : メアリー・エリス・サロッティ(著) 奥田博子(訳)
- 出版社名 : 慶應義塾大学出版会
- 発行日 : 2019年09月
- ISBN : 9784766426229
- 1989年は「歴史の終わり」だったのか
世界秩序のスクラップ・アンド・ビルド――
EC拡大を企むミッテラン、NATO拡張を目論むブッシュ、
ソ連崩壊の屈辱を味わうプーチン。
権謀術数渦巻く闘いの真の勝者は誰だったのか。
1989年は、「歴史の終わり」だったのか――。
もし東ドイツが中国共産党政権と同様に、
市民の抗議デモへの武力鎮圧を強行していたならば、
もし西ドイツが東ドイツの編入を拒否していたならば、
もし西側諸国がゴルバチョフの「ヨーロッパの共通の家」構想を
受け容れていたならば、ヨーロッパにはいかなる未来が待ち受けていたのか。
KGB諜報員として東ドイツで壁の崩壊に立ち会い、
やがてソ連崩壊の屈辱を味わったプーチンは、その時、何を心に誓ったのか。
冷戦後の世界秩序をめぐる大国間の覇権争いを鮮やかに描き出し、
数々の学術賞に輝いた歴史ノンフィクション、遂に刊行。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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