- 著者 : 稲塚秀孝(著)
- 出版社名 : 合同出版
- 発行日 : 2014年01月
- ISBN : 9784772610865
- 語り部 山口彊(つとむ)からあなたへ
山口さんは、1945年8月6日広島で、8月9日長崎で、
二度被爆しました。戦後60年以上経て、90歳になってはじめて
重い口を開き「二重被爆」の体験を語りはじめました。
日本国内、海外へ反核の思いを伝え続けた山口さんが
私たちに遺したメッセージ。
仲代達矢さん推薦! 小中高の平和教育にも。
8.6ヒロシマ
その時、私は見ました。小さな白い落下傘が2つ、相当の距離を保ちながら、次第に落下してくるのを丁度打ち上げ花火のときに見られる白い小さい2つの落下傘でした。私は急に身の危険を感じました。瞬間、中空に炸裂する大火球を見ました。青より白色に近いマグネシウム色の大爆発でした。私が職場に向かいいも畑を歩いていたです。後で知ったことでしたが、私が被爆した江波電停は、爆心地から約3キロメートルの地点だったのです
8.9ナガサキ
「ピカッ」とあの閃光がしました。私は本能的に広島のあれだとそのまま机の下に飛び込みました。轟音がして爆風が室内を隅なく吹きめぐり、10センチ先もみえないほどのゴミと、図面や書類が吹きまくられました。広島とおなじような熱風が襲いかかりました。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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