- 著者 : 岸本雅吉(著) 岸本佐智(著)
- 出版社名 : 現代書林
- 発行日 : 2020年07月
- ISBN : 9784774517995
- 40年以上にわたり、私は矯正歯科医として、多くの方たちの矯正にかかわってきました。健康な大人の歯は、上下で28本(親しらずを含めると32本)です。それらの歯がキレイにアーチ型を描いているのが理想ですが、なかなかそうした理想的な歯並びの人はいないものです。
一般的に?美しい?とされる歯並びに、次のような条件があります。
・ 歯並びがデコボコと乱れていない
・上下の前歯2本の真ん中(正中)が合っていて、左右が対称になっている
・上下の歯並びが平行で、滑らかにカーブしている
・上の前歯が、下の前歯より少しかぶさっている
矯正を受ける方は、こうした歯並びが欲しくて矯正をおこないます。
しかし、歯並びの矯正は、?美しい歯並び?を実現するだけのものではありません。
本来の良い歯並びは、良いかみ合わせを生み、全身へのいろいろな健康メリットが期待できるのです。審美的なことはそれで意義のあることですが、私はここに矯正の大きな意味を見出しています。
ところが、なかなか矯正に踏み出せない人がいます。その大きなハードルの一つに、金属の矯正装置(ワイヤーやブラケット)があります。
「治療中、ワイヤーやブラケットが見えてイヤだ」
「ワイヤー矯正は痛くてイヤだ」
では、ワイヤーやブラケットが見えなければどうでしょうか? 痛くなければどうでしょうか? 加えて、歯を抜いたり、削ったりしなければどうでしょうか? 矯正へのハードルは、ぐっと低くなります。
さらに40年の経験と実績に基づく治療技術によって実現される、「抜かない、削らない、目立たない、痛くない、そして通院もラクラク」の矯正――。
この「4ないプラス1矯正」は、矯正のまったく新しい世界です。
「健康がよみがえる! 抜かない、削らない」矯正は、『抜かずに治す歯並び』として私が提唱し、実践してきました。そこに、透明なマウスピースによる「目立たない、痛くない」、そして、通院がラクな矯正をドッキングさせました。それが「マウスピース矯正」です。
『抜かずに治す歯並び』と「マウスピース矯正」については本文で詳しくお話します。
最近の歯科医療では、「歯を残すための治療」、あるいは「歯の健康を回復・維持するための治療」が重視されるようになっています。「4ないプラス1矯正」は、まさにその治療を実現しました。
まったく新しい矯正の世界を知っていただきたい――。「抜かない、削らない、目立たない、痛くない」、そして通院もラクラクの矯正で、一人でも多くの方が美と健康を手に入れていただきたい――。この二つの強い思いが、本書を書いた理由です。
本書が、美と健康を願う方のお役に立つことを願っています。
(「はじめに」より)※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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