- 著者 : 佚斎樗山(著) 高橋有(訳)
- 出版社名 : 草思社
- 発売日 : 2018年11月
- ISBN : 9784794223609
- 『猫の妙術』は、江戸時代の中頃に書かれた「剣術指南本」です。幕末の剣聖・山岡鉄舟は自分の所蔵する他の兵法書は門下に自由に閲覧させていたのに、『猫の妙術』だけは容易に人に見せなかったといいます。
そんな剣聖にとっても唯一無二の一冊だった『猫の妙術』は、剣術指南本でありながらテクニカルなことには一切触れず、ひたすら「心」の問題が掘り下げられている不思議な本でもあります。
一人の剣術家とさまざまな個性の「猫」たちが登場する物語として描かれていますが、そこに含まれている内容を理解するには、老荘思想や禅の知識なども必要になります。
その奥深い教えを現代風の「新釈」によってわかりやすく紹介するのが本書です。原典の物語のセリフや背景を補い、すっきり頭に入る内容になっています。また、より深く理解していただくために、訳者によるガイドもつけてあります。
私たちは人生のさまざまな場面で緊張を強いられる「勝負」に直面します。そんなとき、肩の力を抜いて自然体で臨むことができたら、どんなにいいことでしょうか。この本は、まさにそのための心構えを教えてくれる一冊なのです。
【新釈】
第一章 猫、大鼠の退治に臨む
第二章 古猫、「勝負」と「上達」を語る
第三章 勝軒、「世界」を我がものにす
【解説】
・三匹の猫はなぜ負けたのか
・「無限」に対応できる「技」でなければ勝つことはできな
・「浩然の気」とは何か?
・「作為」をなくす二つの段階
・「道理」は、「技」と一貫している
・すべてが一貫した先にある境地
・「勝ちたがる自分」を殺す
・物事の「とらえ方」の枠組みを外す
・「一」で物事をとらえれば人生の苦しみもなくなる
・「言葉」から「道理」を会得する※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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