- 著者 : 大村大次郎(著)
- 出版社名 : 秀和システム
- 発売日 : 2020年05月
- ISBN : 9784798060804
- 江戸幕府が270年もの長期政権を保てた理由は何か?
それは「神君」家康の貯蓄や投資などの財テクにあります。
家康は莫大な石高を誇り、
かなりのお金を貯め込みましたが、それは信長も秀吉も同じ。
なぜ家康だけが長期政権を築くことができたのでしょうか?
その理由は、以下の2つ。
第一に、お金の稼ぎ方や使い方が前任の2名とは違っていたこと。
家康は、合戦を極力すぐに終わらせるなど、
非常にコスト・パフォーマンスにすぐれた武将でした。
さらに、全体的な人件費もかなり安上がりで済ませつつ、
その他の家臣から不満が出ないシステムを築いていました。
第二に、家康がつくった組織維持のシステムが、
江戸時代を通じて効果的に機能したことにあります。
たとえば、豊臣家を存命中につぶしておき、
その他の大名には参勤交代などの制度をつくって、
ライバルの資金を減らす戦略をとります。
ほかにも公家を統制下に置いたり、寺社の特権をなくしたりするなど、
徳川家以外の者が権力を持たないような体制を確立しました。
一方で、自分たちは質素倹約を旨としながらも、
江戸市中の治水工事には惜しげもなく金を出し、商売を自由にさせます。
結果、今の東京につながる超巨大都市「江戸」の建設ができたのです。
さらに、当時としては世界最新の金融システムを確立し、
経済不安を一気に解消させ、経営基盤を盤石なものとしました。
こうして徳川幕府は、日本史上最長の政権を保つことになったのです。
その「日本史上最高の経営者」ともいえる家康の生存戦略を、
わかりやすく解説したのが本書です。
元国税調査官が教える「不滅の経営戦略」は、
経営者やエグゼクティブクラスの方々はもちろん、
一般ビジネスパーソンも知っておきたいことばかり!
先行き不透明な時代だからこそ、歴史が今後の方針を教えてくれます!
【内容の紹介】
第1章 なぜ家康には戦国随一の「忍耐力」があったのか?
第2章 超巨大都市・江戸を建設した不気味な財政力
第3章 豊臣家を分断せよ! ライバルの弱体化は迅速に
第4章 「関ヶ原の戦い」を短時間で終わらせた高等戦略
第5章 内政も外交も! 死ぬ前にやるべきことはすべてやる
第6章 江戸時代の経済を安定させた家康の貨幣制度とは?
第7章 「平穏な江戸時代」を築いた徳川幕府の飴と鞭
第8章 270年に及ぶ太平の時代を貫いた家康イズム※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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