- 著者 : 保科眞智子(著)
- 出版社名 : 光村推古書院
- 発行日 : 2021年03月
- ISBN : 9784838106127
- これまでの長い歴史を振り返ると、どんな逆境にあろうとも、一服のお茶が人々を癒し、生きる力を与えてきたこと
が思い起こされます。「茶の湯」には単に喉の渇きを潤すだけではない、こころの渇きを潤す効能があります。不安
定な時代こそ、飲む・食べる・暮らすといった、生きる上でなくてはならないことを軸に、足元を見つめ直してみると、
意外な発見があるかもしれません。また、これまでの経験上、外国人の方で「茶の湯」に興味を持つ方には、本質的
であり、精神的な部分に惹かれる場合が多いようです。逆輸入になりますが、そんな彼らとの交流を通して、海外か
ら見た日本文化の魅力をヒントに、手元にある宝物を新たな視点で掘り下げてみるのも一案です。
本書では、これらの考察の後ろ盾として、識者との貴重なインタビューを収めています。「茶の湯」という切り口で
語られる内容は、歴史に学び、未来を描く上で多くの示唆に富んでいます。きっと読者の皆様にとって、日本で守り
伝えられてきた伝統文化の見識を深め、先行きの見えない時代を生き抜くインスピレーションとなることでしょう。
今こそ、「こころのお茶」とは何かを模索する時と考えています。本書を通して「茶の湯」と出会い、こころの時間
を豊かに愉しまれることを願っています。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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