- 著者 : 樋口進(監修)
- 出版社名 : 法研
- シリーズ名等 : オールカラー家庭の医学
- 発売日 : 2024年02月
- ISBN : 9784867560860
- 治療が必要な病気であることを理解する
お酒、たばこ、薬物など特定の物質の使用をくり返すうちに、それなしにはいられない状態になるのが依存です。依存は進行すると本人の力だけで解決するのが難しくなり、生活や人間関係に支障を来します。家族など身近な人が叱ったり、止めようとしてもうまくいきません。周囲の人を巻き込んでしまうことも少なくありません。
また依存の問題をかかえる人のなかには精神的な問題を併せ持っている人もいます。適切な治療をできるだけ早期に始めることが大切です。
アルコールを始めとする「依存症」は、治療が必要な人の多くが治療を受けていないことが問題です。
アルコールや薬物への依存症は、飲酒運転や犯罪にも結びつきやすくなるリスクがあります。これらによるトラブルを少しでも経験した時点で、これは病気だと自覚し、治療を始めることが大切です。
一方で、アルコール依存に関していえば、アルコールの害や治療に関する知識が広まったことにより、かつてより早期に治療を開始する人も増えています。
また「断酒しかない」といわれていた治療も、ここへきて選択肢も増えてきており、それを助けるツールも登場しています。アルコール依存症の治療は難しく、時間のかかるものですが、その害を減らしていくことは今すぐに始めることができます。
本書は、アルコール依存や薬物依存に悩む本人や家族が、正しい知識を持ち、適切に専門機関や周囲のサポートを受け、回復を図っていくことができるようにオールカラーの図解を豊富に用い詳しくわかりやすく解説しています。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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