- 著者 : アルベール・サロー(著) 小川了(訳)
- 出版社名 : 東京外国語大学出版会
- 発行日 : 2021年01月
- ISBN : 9784904575840
- 一九三一年、パリ郊外で開催された国際植民地博覧会にあわせて公刊された本書は、当時、驚くべきペースで版を重ねた。フランスは自国の植民地開発・統治の偉業をヨーロッパ諸国に誇示したが、反面、国内では「反植民地運動」がさまざまな形で激しさを増しており、本書は危機に直面する植民地防衛のため、フランス国民に奮起を促すものでもあった。第三共和政期フランスを代表する植民地理論家であったアルベール・サローは、現実の植民地活動と自らの世界観との齟齬を意識しつつ、いかにして時代の思潮と対峙していたのか―。植民地経営という事業が内在的に包含せざるを得ない矛盾について、今一度考え直すための恰好の書。初邦訳。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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